「リムパック2018」はここに注目! 米海軍主催の合同軍事演習、その概要と要点

不参加の中国が最も存在感を示すことに?

 また、もうひとつの注目点として今年の「リムパック」にベトナムが初参加することと、フィリピンがはじめて「リムパック」に艦艇やヘリコプターを派遣することが挙げられます。

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2016年の「リムパック」にて、ハワイの真珠湾に集結した参加艦艇(画像:アメリカ海軍)。

 フィリピンとベトナムはともに、中国と南シナ海で領土問題をかかえていて、この2か国とアメリカやオーストラリア、さらに日本など中国の強硬な姿勢に対抗している国々とが訓練中にどのような連携を行うのかが注目されます。

 とくにフィリピンは、今回の「リムパック」にターラック級ドック型揚陸艦という、ヘリコプターや上陸用舟艇を運用できる艦艇を参加させます。これはフィリピン海軍が2016年に受け取ったばかりの新型艦艇で、艦後部にあるスペースからヘリコプターや上陸用舟艇を運用することにより、海から陸地へ攻め込む海兵隊を上陸させることができます。こうした点から、中国と問題をかかえる南シナ海の島々をめぐる争いが発生した場合に、必要不可欠な機能を備える艦艇ということができます。

 今回の「リムパック」では招待が取り消されたために中国軍は参加しませんが、上記のような注目点から見ていくと、じつは「リムパック2018」における中国の存在感は大きいといえるかもしれません。「リムパック2018」では、対中国という視点がひとつの重要なキーワードになることでしょう。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 確かイギリスが1986年から飛び飛びで参加している。