【空から撮った鉄道】「赤い電車」京浜急行電鉄を空から見てみよう 前編

京浜急行電鉄は東京と神奈川を結ぶ大手私鉄で、「京急」の名称が浸透しています。品川、蒲田、横浜、金沢八景、三崎口など、いくつかの空撮シーンを紹介しましょう。ボリュームがあるため前後編に分けます。

この記事の目次

・赤い車体は上空からよく目立つ
・品川駅周辺は変化が続く
・京急蒲田駅は上りホームの列車の撮影が困難
・本線から外れて大師線へ
・デト11・12形の走行シーンに出会う
・横浜駅へ

【画像枚数】全27枚

赤い車体は上空からよく目立つ

 京浜急行電鉄は私が物心ついた時はとっくに「京急」と呼ばれ、正式名称の方はあまりピンとこないほど、京急の名がしっくりきます。京急は赤い車体に白帯が目印の大手私鉄で、特急よりも早い快速特急「快特」の種別があり、電車はグングンと加速して疾走するイメージが強いです。

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品川駅泉岳寺方の引上線に停車する京急1000形。東側では「品川開発プロジェクト」が進行する。写真中央部の長方形の開削部には地層状の斜面が露出する。おそらく高輪築堤の一部分であろう。石垣は撤去されているようだ(2021年10月6日、吉永陽一撮影)。

 というのも、子ども時代に初めて京急の快特へ乗車して三浦海岸へ出かけた際、あまりの速さに目を丸くした覚えがあるからです。疾走するイメージは私だけかと思ったらそうではなく、京急=俊足と連想する人も多いと聞きます。線路幅は1435mmの標準軌。ステンレス車両が増備されつつあるも赤い車体色は健在で、それが京急のアイデンティティともいえましょう。

 京急は車体が赤色だから、上空からけっこう目立ちます。昨今は銀色の車体ばかりになってきたから、色味があると尚更嬉しいです。東京と神奈川を10数年間撮り続けてきて、京急が視界に入ったらレンズをむけてきました。

品川駅周辺は変化が続く

 京急本線の起点は品川駅ですが、路線は泉岳寺駅からです。泉岳寺駅は都営浅草線へ乗り入れる接続駅で地下のため、上空からは分かりません。次の品川駅からとなります。

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1000形と600形が引上線に停車するなかを、泉岳寺方面から千葉ニュータウン鉄道の9200形が品川駅へと向かう(2021年3月30日、吉永陽一撮影)。

 品川駅は数回のターミナル移動を経て、1933(昭和8)年から現在地で営業を続けています。高架構造の2面3線、JR品川駅と隣接し、泉岳寺方面に引上線があります。

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引上線へと向かう1000形。右上では品川駅北口広場の建設が進む(2021年10月24日、吉永陽一撮影)。

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Writer: 吉永陽一(写真作家)

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。

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