4000円でヘリ乗れる!? 箱根・ 芦ノ湖の超お値打ち遊覧飛行 どこまで楽しめるのか

派生型は世界で初めてエベレスト山頂に着陸した機体

 新宿から現地までは3時間弱で到達できました。周囲には箱根海賊船だけでなく箱根関所などの観光地も豊富にあるので、それらを巡るついでにヘリコプターを利用することもできます。

 運航している「東邦航空」は、日本唯一のヘリコミューター輸送を行っている航空会社で、伊豆諸島(大島、利島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島)への足となる「東京愛らんどシャトル」や、ドクターヘリなども運航しています。

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代金は5分で4000円(2022年10月、安藤昌季撮影)。

 芦ノ湖へリポートで飛行するのは、長野朝日放送の報道ヘリでも使われていた「ユーロコプター エキュレイユ AS350」という機種です。1974(昭和49)年初飛行の機材ですが、派生型の「AS350 B3」は、2005(平成17)年に世界で初めてエベレストの山頂に着陸したヘリとしても知られています。

 箱根遊覧飛行は通常「AS350B」で行われ(取材時はAS350B2)、その性能は速度220km/h、航続時間2.5時間、上昇限度約4800m、641馬力とのことです。芦ノ湖周辺を一周する約20kmの距離は5分間で飛行します。最大搭乗人員は5名とされていますが、コロナ禍のため、後部座席のみ使用の4名搭乗で運航されています。

 取材時は親子連れが搭乗しました。近くで見送ると、出発時に轟音と暴風が体を叩きます。航空機では、出発に立ち会うことはまずないので、貴重な体験です。

【写真】箱根「格安ヘリ」搭乗記

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