どこまで続く「東京駅ダンジョン」地下を奥の奥まで歩いたら脅威の距離!? 東西南北の「果て」へ

徒歩8kmの大旅行 東京駅地下は広大だった

 あとは南西の端を目指すのみ!無の心で歩き続ければ、西の縁、すなわち日比谷通りの地下にまで戻ってきました。日比谷線日比谷駅、千代田線日比谷駅の改札前を通過し、南下して突き当たったところで南西の端に到着です。地上でいうと、日比谷公園の日比谷門の位置にあたります。このとき18時5分。日はとっくに暮れ、向かいの帝国ホテルでは、イルミネーションがきらきらと光を放っていました。

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東京駅周辺の広大な地下街は、日比谷公園まで達する。画像は左が北(蜂谷あす美撮影)。

 最後は、三田線日比谷駅、有楽町線日比谷駅を横目にまっすぐ北上し、18時24分、千代田線二重橋前駅まで戻ってきました。和田倉門交差点を拝むべく地上に出れば、視界に入ってきたのは東京駅を背景にウエディングフォトを撮影しているグループでした――

 東京駅から地下を経由すれば濡れずに大手町から東銀座、そして日比谷まではるばる行けると判明したこと、またその行き方を把握できたのは大きな収穫です。ただし、今後の人生で実用に資する機会が登場するかは、今のところわかりません。

【了】

【地図】どこまでつながってるの!?「東京駅地下通路」の見取り図

Writer: 蜂谷あす美(旅の文筆家)

1988年、福井県出身。慶應義塾大学商学部卒業。出版社勤務を経て現在に至る。2015年1月にJR全線完乗。鉄道と旅と牛乳を中心とした随筆、紀行文で活躍。神奈川県在住。

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コメント

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1件のコメント

  1. まだ東の端に到達していません。浅草線東銀座駅は押上・京成線方面と泉岳寺・京急線方面の改札が分かれてるため浅草線の下をくぐって反対側(東側)に抜けられる通路があります。
    そこをくぐると歌舞伎座の地下階(木挽町ひろば)更にその先晴海通りの下を首都高都心環状線がくぐってる万年橋の西詰交差点まで地下通路はつながってます。