「47年選手」になるかも知れないJR四国の看板特急 リニューアルして使い続けるワケとは

リニューアルコンセプトは原点回帰

 青函トンネル内に限り140km/hを出していた485系電車では、制動距離が950mにもなりますから、8000系はかなりの技術的飛躍といえます。しかし乗り心地や線路への影響などから、量産車では通常のブレーキとされ、160km/h運転は断念されました。

 とはいえ、量産型8000系は電動車の両数を減らしたいこともあり、試作車で150kWだった主電動機出力を200kWに強化しています。後継車の8600系は220kWなのでやや劣りますが、車体重量を3両で比較した場合、8000系が109.2トン、8600系が113トンなので、8000系の方が軽量で走行性能はほぼ同等です。

 制御付き振り子装置の採用により、曲線でも高速通過しつつ優れた乗り心地を実現(空気ばね車体傾斜の8600系よりも、曲線での乗り心地は上とされる)し、接客設備についても普通車にフットレストを備えるなど、グレードが高いものでした。こうしたこともあり、8000系は8600系と比較しても遜色なく、リニューアルで接客設備を改善すれば、今後15年の使用にも耐えると判断されたのでしょう。

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外観には、愛媛柑橘の「シャインオレンジ」と香川オリーブの「フレッシュグリーン」の塗装を施した(2023年12月5日、安藤昌季撮影)。

 今回のリニューアルコンセプトは、「瀬戸の疾風」と呼ばれた登場時への原点回帰とされています。外観には愛媛柑橘の「シャインオレンジ」、香川オリーブの「フレッシュグリーン」の塗装を施し、予讃線特急として8600系とのカラーイメージの共有を図りつつも、流線の横ラインで長編成を魅せるデザインとされています。

 変更の要点ですが、指定席車は肘掛けにコンセントが付いた新型座席に変更されています。座席の脚部は、それまでの2本脚から1本脚となり、足元スペースがすっきりしました。これはJR四国初導入とのことでず。なお、開発は女性社員主導で行われたとのことで、蜜柑柄のモケットが可愛らしいです。

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