アメリカ原子力潜水艦を改造「キャタピラー・ドライブ」を付けるってマジ!? すでに試作済みの“画期的な装置”とは

情報とデータを駆使して“気配”を探知せよ

 現代の潜水艦戦を効率的に実施するには、活動域の海底地図に加え、海流、水温、塩分濃度分布などに影響される水中音響特性の、莫大なデータの観測蓄積と持続的な更新作業が必要です。日本、アメリカ、ロシア、おそらく中国など海洋大国とされる国の海軍では、潜水艦のひそみそうな海域の水中音響特性を常に収集蓄積して監視し、艦体そのものが水中を動くことによる摩擦音や自然音の変化という不自然な変化で潜水艦の侵入を探知、そこに哨戒アセットを投入して海中哨戒網を構築しているといわれます。

 潜水艦のステルス性能向上は目覚ましく、騒音だけでは探知しにくくなってきているので、“気配”を探知しようというわけです。キャタピラー・ドライブは推進機関の騒音を消せるかもしれませんが気配は消せませんので、実用化できたとしても映画のようなインパクトを与えるかは分かりません。

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「ヤマト1」の磁気流体推進(MHD)スラスター(画像:メガピクシー,パブリックドメイン, via Wikimedia Commons)。

「キャタピラー・ドライブ」はエイプリルフールのネタのままなのか、PUMPプロジェクトが立ち上げられたように、研究は意外と進んでいるのか、潜水艦戦の実態は軍事機密という深海の闇の中で静粛性を保ち続けています。

【了】

世界最大級! キャタピラー原潜のモデルとなったソ連の潜水艦(写真)

Writer: 月刊PANZER編集部

1975(昭和50)年に創刊した、40年以上の実績を誇る老舗軍事雑誌(http://www.argo-ec.com/)。戦車雑誌として各種戦闘車両の写真・情報ストックを所有し様々な報道機関への提供も行っている。また陸にこだわらず陸海空のあらゆるミリタリー系の資料提供、監修も行っており、玩具やTVアニメ、ゲームなど幅広い分野で実績あり。

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