2回引退した電車 伊豆急100系 その将来は

伊豆急100系 今後どうなる?

 伊豆高原駅付近で佇んでいるクモハ103号車の車内へ入ると、レトロではあるものの、いまでも再び走り出しそうな雰囲気。席に座ると、昔の車両らしいバネの感触が伝わってきて、懐かしくなります。

 運転台でも、座席の低さにまた昔の車両らしさを感じます。速度計は100km/hまで刻まれていました。ただ伊豆急線の最高速度は90km/hで、この車両の最高速度は75km/hだそうです。

Large 200831 izukyu100 02

拡大画像

伊豆急100系電車クモハ103号車の運転台(2020年7月、恵 知仁撮影)。

 この100系電車クモハ103号車は、一見すると、すぐにでも再びその外へ出て行けそうな車両留置線にいるように見えますが、その線路をよく見るとレールの先が切れています。

 伊豆急行オリジナルの車両は、「各駅停車のスーパーカー」としていまなお活躍する2100系電車「リゾート21」と、その開業当時を知るこの100系電車のみ。伊豆急行はこの100系電車について、保存の可能性を検討しているそうです。

【了】

【写真】乗ったことなくても、どこか懐かしい… 伊豆急100系電車の車内

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。