地下鉄に乗り入れなくなった関東大手私鉄車両 想定しながら乗り入れてない車両まで6選

西武鉄道の車両にも地下鉄に乗り入れたことのない車両が

 西武鉄道でも地下鉄乗り入れを想定しながら、いまだに乗り入れたことがない車両が存在します。

■西武鉄道6000系電車(第1編成、第2編成)

 西武鉄道6000系電車は、池袋線から西武有楽町線を介して地下鉄有楽町線への乗り入れ車両として1992(平成4)年に第1編成と第2編成の10両編成2本を製造、同年6月1日から池袋線で営業運転を開始しました。

 6000系は西武鉄道初のステンレス車両でVVVFインバータ制御方式を本格採用。初の10両固定編成でもあり、車体はそれまでの「西武イエロー」とはイメージが異なるブルー帯となったのが特徴です。

Large 210301 noriire 05b

拡大画像

西武新宿線を走行する西武鉄道6000系電車第2編成(2021年、伊藤真悟撮影)。

 6000系はその後、第3編成から第11編成まで増備され、1994(平成6)年12月7日、西武有楽町線の練馬~新桜台間が単線で開業したことで西武有楽町線と地下鉄有楽町線との乗り入れを開始しました。ただし、このときは第1編成から第7編成までは営団ATCを搭載せず、地下鉄へは乗り入れていません。

 1998(平成10)年3月26日には池袋線から地下鉄有楽町線への乗り入れを開始。それまでに6000系は第17編成までとアルミ車体の6000系50番台7本を増備しましたが、第1編成から第7編成は変わらず営団ATCを搭載しませんでした(新製時は営団非搭載の編成もあり。後に6050系50番台を1本増備)。

 6000系は2006年度から2008(平成20)年6月14日開業の副都心線に向けての対応改造工事を順次実施。この改造工事で第3編成から第7編成も地下鉄乗り入れ対応となりましたが、第1編成と第2編成は改造されることなく新宿線系統で使用しています。

 6000系の第1編成と第2編成は先行試作車であることから改造対象から外れ、地下鉄乗り入れることなく、前面がシルバーメタリックで幕式の行先表示器という登場時の姿を保っています。

 ちなみに、西武鉄道の2000系電車は新宿線の地下急行線での走行を想定して前面に非常用貫通扉を設置して登場しています。

【了】

【写真】懐かしい 千代田線乗り入れ初日の小田急1000形「スキップ準急」

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

5件のコメント

  1. 東急8000(想定してた?)、東武20000、京成旧3000~3300とAE100、京急旧1000、他にもあるな

  2. >1000系は9000系電車と似たスタイルながら7000系と同様に日比谷線車両にあわせて車体長18mの3ドア車となっているのが特徴です。

    日比谷線は開業当時18m車両オンリーだった東横線に合わせて18mにして、そのため20mが主流の東武はわざわざ18mの2000系を新造して乗り入れたんですよね。

  3. 東武の50000系(第2編成以降)は50050系と50070系と同じく、非常用扉があるが、地下鉄に乗り入れていない。同様に、TJライナーや川越特急で使われている50090系も非常用扉があるが、地下鉄に乗り入れていない(TJライナーはいつ地下鉄に乗り入れるのだろうか…)。

  4. 京成AE100に触れて欲しかった…。

  5. 京急2100型は? 当初は都営浅草線を経由して成田空港まで乗り入れ予定でしたし。
    (品川駅-泉岳寺駅間は、京急本線の支線です)