「キエフの幽霊」って何者? ウクライナ空軍に1日で6機撃墜のエースパイロット誕生か

21世紀初のエースパイロット その名も「キエフの幽霊」

 一説によると、「キエフの幽霊」は開戦から30時間以内にロシア空軍機6機を撃墜したとされ、その戦果の内訳はSu-25攻撃機2機、MiG-29戦闘機、Su-27戦闘機、そしてロシア空軍において最も強力な最新鋭機Su-35戦闘機2機であるといわれます。また戦争5日目には、その撃墜数は10機に達したという噂もあります。

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2018年、エアショーで展示飛行するウクライナ空軍のSu-27P戦闘機。同軍機の多くは旧ソ連製で、同一機種同士の戦いも発生している可能性がある(関 賢太郎撮影)。

 戦場において最も優れたパイロットに与えられる称号である「エース」は、明確な規定こそないものの、通常5機の撃墜であると広く認識されています。近年は大規模な全面戦争そのものが発生しなくなったことから空中戦もなく、約40年前の「ベッカー高原上空戦(イスラエル対シリア)」や「イラン・イラク戦争」を最後に、少なくとも筆者(関 賢太郎:航空軍事評論家)が知る限りエースは生まれていませんでした。

 現代に、しかもわずか1日でエースとなった「キエフの幽霊」は、まさに常識外れです。当初より、あまりにもよくできたストーリーから「キエフの幽霊は存在しないのではないか」「新作ゲームの話か」といった声も少なくありませんでした。

 ところがなんと、ウクライナが公式に「キエフの幽霊」の存在を認め「キエフの幽霊」とされる人物の写真と、MiG-29によってSu-35が撃墜される様子を収めた動画について言及しました。パイロットの本名は明かされておらず、その正体は謎に包まれていますが、日本においても在日ウクライナ大使館がSNSで「1回の出撃で6機撃墜」と紹介しています。

対するロシア空軍の最新戦闘機 Su-35

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コメント

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2件のコメント

  1. スツーカ大佐出番です。大好物のイワンの奴等が集結しています。設計に携わり、DNAを色濃く受継いだサンダーボルトを駆って、赤い奴等を殲滅して下さいませ。スターリンの亡霊プーチンにも、民族最大の敵として君臨して下さいませ。

  2. ラーズグリーズの亡霊みたいな語感・・・やっぱり新作ゲームかな。