賛否両論の「バス1日券」、Xデー迫る 京都市は地下鉄への分散を促したい構え

京都観光ならこれ1枚!でしたが…。

地下鉄への分散乗車を推進

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京都市バス(画像:写真AC)。

 京都市バスのほか、京都バス、西日本ジェイアールバスの均一運賃区間内が乗り降り自由となる京都市交通局の「バス1日券」は、来る2023年9月30日(土)をもって販売が終了します。なお利用期間は、2024年3月末までです。

 現行の「バス1日券」の値段は700円(子ども350円)。もともとは500円でしたが、インバウンド需要によるバス混雑を地下鉄へ分散させる狙いから、2018年に600円へ。さらにコロナ禍による経営悪化を受け、2021年には700円へと段階的に値上げされてきました。ただ、「バス1日券」で市内の観光移動はほとんど賄える便利なアイテムでもありました。

「バス1日券」の廃止を決定した際、京都市交通局 企画調査課の担当者はその理由を、「水際対策の緩和などで観光客が増えており(中略)抜本的対策として廃止を決めました」と話しています。今後は地下鉄も利用してもらい、効率的な観光を促したい構えです。

 これには「お客目線でなく上から目線だ」「市民も(「バス1日券」を)使っていたのに」といった声が上がった一方、「よくぞやめてくれた」「あの時(コロナ前)の混雑がトラウマだった」という声も聞かれました。

 なお、京都市内の移動におけるフリーきっぷの類は、ほかに「地下鉄・バス1日券」(1100円)や「地下鉄1日券」(800円)などがあります(値段はいずれも大人)。

【了】

【え、こんなに乗れたの…】「バス1日券」の有効区間

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