「チャリでそのまま電車通学」近鉄で実現へ 親のクルマ送迎を軽減 実証実験で拡大なるか?

ただし「一般のお客様」は不可。

通学時間帯のサイクルトレインを実証実験

 近畿日本鉄道が2023年12月4日より、三重県内の路線で「通学用サイクルトレイン」の実証実験を開始します。鉄道へ自転車をそのまま持ち込める「サイクルトレイン」の対象列車を一部拡大し、沿線の高校生の通学手段に使えるようにします。

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賢島行きの列車。山田線・鳥羽線・志摩線でサイクルトレインが運行されている(画像:写真AC)。

 志摩線の鳥羽~賢島間を走る上下計22本(朝3本、夕方~夜19本)の列車が対象。三重県立志摩高校(最寄駅:志摩磯部駅)の生徒4名、同鳥羽高校(最寄駅:志摩赤崎駅)の生徒1名が利用します。

 なお、実証実験の対象生徒はすでに決定しており、この2校5名以外の生徒や一般の利用者が通学用サイクルトレインに自転車を持ち込んで利用することはできないということです。

 この企画は近鉄が国土交通省、三重県ならびに2校と連携して行うもの。「自転車と電車を用いた便利な通学を可能にし、保護者の方の自家用車による送迎の負担を軽減するとともに、地域公共交通の利用促進やカーボンニュートラル社会の実現の一助になれば」としています。

 ちなみに、サイクルトレインは今や各地で取り組みが増えていますが、利用者の多い通勤・通学のピーク時間帯は対象外とするケースが多いです。

【了】

【写真】もう20年以上「チャリでそのまま電車通学」が当たり前の路線とは?

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