「日光‐会津」直結へまず一歩 「会津縦貫南道路」3日に初開通 大きい橋で川をひとまたぎ

国道118号小沼崎バイパスが開通します。

「会津縦貫南道路」として初の開通

 国道118号小沼崎バイパスが、2024年3月3日15時に開通します。

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国道118号小沼崎バイパス「下郷大橋」。2023年3月完成(画像:福島県)。

 国道118号は、茨城県水戸市から福島県須賀川市などを経由して会津若松市までを結ぶ約206kmの道路です。福島県内では、中通りと会津地方を東西につないでいます。

 このうち小沼崎バイパスは、福島県下郷町の湯野上温泉の北側にある幅の狭い区間を田代トンネル(長さ678m)や下郷大橋(同342m)で回避し、安全に走れるようにしています。

 バイパスの延長は約1.5km、幅員は12.0m(2車線)です。ちなみに阿賀川に架かる下郷大橋の支間長(橋脚の間隔)は200mで、これは東北地方にあるコンクリートアーチ橋の中で最も長いといいます。

 小沼崎バイパスの開通により、観光シーズンの混雑緩和、救急医療サービスの拡大、災害時の代替路確保などが期待されています。

 なお、小沼崎バイパスは将来、福島県の会津若松市と南会津町を南北に結ぶ延長約50kmの地域高規格道路「会津縦貫南道路」に組み込まれる計画です。

 南端では、同じく会津縦貫南道路を構成する国道121号湯野上バイパス(延長8.3km)の建設も進んでいます。

 これらの計画路線が将来すべてつながると、福島県の喜多方・会津から栃木県の鬼怒川・日光方面へと抜けていく“南北軸”が出来上がります。

【了】

【地図】小沼崎バイパスと会津縦貫南道路のルートを地図で見る

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