本当に「眺めがイイ列車」とは 前面展望を楽しめる=展望席とは限らない!? 関東私鉄で打線組んでみた

小田急電鉄30000形ロマンスカー「EXEα」

 箱根湯本・藤沢方面なら、1号車1番CD席から少し前が見えますが、座席で正座るなど座高を上げなければ、よく見えるとはいいにくいです。新宿方面なら、10号車14番ABが展望席ですが、同じ理由であまり前は見えません。

■小田急電鉄60000形ロマンスカー「MSE」
 箱根湯本・藤沢・御殿場方面なら、1号車1番C席「のみ」、北千住・新宿方面なら10号車14番B席「のみ」で前面展望を楽しめます。その隣席だと、前頭部扉横の黒い部分が窓ではなく壁なので、ほとんど前は見えません。

 なお座席は限定されますが、「メトロはこね」など地下鉄線直通運用時は、地下鉄トンネル内の景色という、ほかでは見られない前面展望を座って楽しめます。

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小田急電鉄60000形ロマンスカー「MSE」(安藤昌季撮影)。

■小田急電鉄70000形ロマンスカー「GSE」
 筆者が最もオススメするのが「GSE」です。展望席が設けられたロマンスカーのフラグシップだけに、箱根湯本方面なら1号車1番の列、2番や3番でもBC席であれは、かなり前が見えます。

 新宿方面なら、7号車14番の列と12・13番のBC席は前がよく見えます。なお、最前列を予約できたとして最も景色がよいのは、通路側のBC席です。窓側のAD席は支柱が目の前に入るので、少し斜めに座らなければなりません。

 ただ側窓が大きいので、どの席でも展望性があります。

 前面展望ランキング、いかがでしたでしょうか。現代の車両はバリアフリー法の制限もあるためか、実は前が見やすい車両はそれほどありません。かつての小田急ロマンスカー「LSE/Hise」や、改装前の伊豆急「アルファリゾート21」(現役の「リゾート21」も)は視界がよく考えられていて、展望度はSランクともいうべき車両でした。今後も工夫を重ねて、魅力ある展望車両を実現してもらいたいものです。

【了】

【写真】筆者イチ押しの前面展望を見る

Writer: 安藤昌季(乗りものライター)

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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