トラック業界の問題が商機に JR貨物ダイヤ改正

2015年3月にJR貨物が行うダイヤ改正では、ライバルであるトラック業界の問題がひとつのキーワード。「エコ」というもうひとつのキーワードと共に、「モーダルシフト」のさらなる推進を図ろうとしています。

若手減少と高齢化に悩むトラック業界

 物流業界では現在、トラックドライバー不足が問題になっています。国土交通省自動車局が2014年9月に出した資料ではその現状について、「若手ドライバーの減少」「ドライバーの高齢化」「将来的に深刻なドライバー不足に陥ることが懸念される」と表現。「正直者が損をしない」ための適切な市場環境整備など、早急な取り組みが求められるとしています。

 そうしたなかJR貨物が発表した2015年3月14日のダイヤ改正は、その「トラックドライバー不足」がひとつのキーワードになっています。

福岡県内を走る貨物列車。最大26両編成で運転される(2012年2月、恵 知仁撮影)。

 JR貨物はトラックドライバー不足の問題などから現在、特に長距離輸送における鉄道へのシフトが進んでいるとし、このダイヤ改正で、関東から九州など需要が旺盛な区間で列車の増発を実施。たとえば夜の23時台に東京を出発し福岡へ向かう貨物列車は2015年3月14日以降、現在の2本運行から3本運行体制に増強されます。

 ちなみにダイヤ改正後、東京貨物ターミナル(東京都品川区)を発車し福岡貨物ターミナル駅(福岡市東区)へ向かう貨物列車のダイヤは、23時台だけで以下のようになります。

列車番号:7053/輸送力:12フィートコンテナ80個
東京(タ)23時22分発→福岡(タ)15時47分着

列車番号:61/輸送力:12フィートコンテナ100個
東京(タ)23時33分発→福岡(タ)18時31分着

列車番号:1051/輸送力:12フィートコンテナ130個
東京(タ)23時56分発→福岡(タ)18時11分着

「12フィートコンテナ」とは日本の鉄道で一般的な長さ約3.5mのコンテナで、コンテナ用貨車1両に最大5個まで積載することが可能。そのため「80個」は16両編成、「100個」は20両編成、「130個」は26両編成になります。

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