「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス

国道201号「八木山バイパス」の一部区間4車線化から1年後の交通状況を発表しました。異例の「再有料化」を伴う4車線化で得られた効果は大きいようです。

所要時間10分短縮、定時性も向上

 国土交通省九州地方整備局とNEXCO西日本九州支社は2026年6月10日、国道201号「八木山バイパス」の篠栗IC~筑穂IC間(5.7km)が4車線で開通してから1年後の交通状況について発表しました。この区間は2025年3月30日に4車線化されています。

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八木山バイパスの4車線化済み区間(画像:NEXCO西日本)

 八木山バイパスは1985年に開通し、2014年に無料開放されましたが、交通量が2倍に増えたことで事故や渋滞が増加。2車線の対面通行であるため、ひとたび事故などが起これば大渋滞になるうえ、逃げ場がなく長時間のロスを余儀なくされることもありました。

 そこで、福岡県が利用者負担による財源確保も視野に4車線化を要望し、事業が進められました。一部車線化と同時に普通車で280円の料金徴収が開始。ETCも利用可能になっています。

 4車線化された区間では、朝のピーク時(7時台)の所要時間が大幅に短縮されました。例えば、穂波東ICから篠栗ICへ向かう上り線では、2車線だった頃の平日平均所要時間が約23分だったのに対し、4車線化後は約13分となり、約10分も短縮されています。速度も向上はもちろん、所要時間のばらつきも約25分から約6分にまで縮小し、定時性が向上したといいます。

 また、事故や故障車などを原因とする通行止め(片側交互通行規制含む)の回数は、開通前の年間平均16回から、開通後はわずか1回へと激減。死傷事故件数も開通前の年間平均13件から、開通後は1件になりました。

 飯塚市内のバス会社は「路線バスの迂回運行が減少し、到着時間の遅れが少なくなりました」と話しているといいます。八木山バイパスが通行止めになった場合、並行する八木山峠へ迂回すると、所要時間が約2.5倍だそうです。4車線化によりダイヤの信頼性が向上し、運転時間が短縮されたことにより、運転手の労働環境の改善にもつながっているということです。

 一方、全体の交通量は4車線化(再有料化)後に約24%減少し、八木山峠を含む並行一般道の交通量が増加しています。ただし、大型車の減少率は小さく、むしろ増加傾向にあることから、「物流道路」としての機能が鮮明になっているようです。

【マトモな道路になった…】「八木山バイパス4車線化」の劇的効果!(地図/画像)

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