東武初の新システム、東上線へ導入 安全性が向上

東武鉄道は浅草駅がターミナルで日光や鬼怒川への看板特急が走る「東武本線」と、池袋駅をターミナルとする「東上線」に分けられますが、このうち東上線へ、東武本線に先駆け東武鉄道で初となるシステム「ATC」が導入されることになりました。

「自動列車停止」から「自動列車制御」へ

 東武鉄道は東京都、埼玉県、群馬県、栃木県、千葉県に463.3kmの路線網を持ち、JRを除き全国で近畿日本鉄道に次ぎ2位、関東では1位の長さになっています。

 そして、この路線網は大きく東京の浅草駅と栃木、群馬県方面を結び、同社の看板列車である日光・鬼怒川への特急「スペーシア」が走る「東武本線」と、東京の池袋駅をターミナルとする「東上線」に分けることができます。

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池袋駅で出発を待つ東武東上線の列車(2014年12月、恵 知仁撮影)。

 この東上線に2015年1月31日から、東武本線に先駆けて東武鉄道全体で初めてとなるシステムが導入されることになりました。「ATC(自動列車制御装置)」という運転保安システムです。

 「ATC」とは、簡単に言えば列車の運行を制御する信号システムのことですが、「ATS(自動列車停止装置)」という従来の信号システムと比べ、「自動列車停止」から「自動列車制御」へ名称自体もグレードアップしているように、高度なものになっているのが特徴です。

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