「トワイライト」引退に4500人集結 なぜそこまで注目されるのか

寝台特急「トワイライトエクスプレス」の運転終了にあたり、その最後を見届けようと大阪駅と札幌駅には合わせて約4500人もの人々が集まりました。「トワイライト」のなにがそれほど、人を引き付けるのでしょうか。そこには十分な、いくつもの理由がありそうです。

日本最長だった「トワイライト」

 大阪と札幌駅を結ぶ寝台特急「トワイライトエクスプレス」の運転終了は各メディアで大きな話題になり、2015年3月12日(木)の最終「トワイライト」発車にあたって、大阪駅にはおよそ3500人が、札幌駅にはおよそ1000人が集結。その勇姿を見送りました。

 この「トワイライト」、なぜそこまで鉄道ファンなどから注目を集めるのでしょうか。それにはいくつもの、十分な理由があります。

最終の札幌行き「トワイライト」を見送るため、大阪駅には約3500人が集まった(写真:JR西日本提供)。

●希少種「寝台特急」
 1978(昭和53)年10月当時、東京駅から西へ向かう寝台特急だけで「さくら」長崎・佐世保行き、「はやぶさ」西鹿児島行き、「みずほ」長崎・熊本行き、「富士」西鹿児島行き、「あさかぜ」博多・下関行き、「出雲」浜田・出雲市行き、「瀬戸」宇野行き、「紀伊」紀伊勝浦行きと、数多く存在していました。

 しかし、新幹線航空機などの発達で活躍の場が次第に狭くなり、2015年3月1日時点で定期的に運転される寝台特急は全国で「北斗星」「カシオペア」(上野~札幌)、「サンライズ瀬戸・出雲」(東京~高松・出雲市)、そして「トワイライト」のみ。「寝台特急」というだけで、大変貴重な存在になっていました(「ななつ星in九州」は列車の性格が異なる)。

●日本一の長距離客列車
 「トワイライト」の走行距離は下り札幌行きが1495.7km、上り大阪行きが1508.5kmと、走行距離が日本一の旅客列車でした。およそ22~23時間と丸1日近くかけて大阪~札幌間を結び、日によっては「トワイライト」同士が2回すれ違うことも。ちなみに貨物列車を含めると、日本最長は札幌貨物ターミナルと福岡貨物ターミナルを結ぶ列車です

●羨望の的になる客室、設備
 旧来の寝台特急より全体的にハイクオリティな設備を誇り、特に列車の大阪側最後部に位置し「プライベート展望室」になるA寝台2人用個室「スイート」はその象徴的存在です。専用のシャワーやトイレ、冷蔵庫、液晶テレビなどを備え、ウエルカムドリンクやモーニングコーヒーのサービスも。寝台料金だけで52440円(2人分、乗車には別に運賃、特急料金が必要)と高額でしたが、チケットの入手が非常に困難で、あこがれの的になっていました。

 「スイート」以外に「トワイライト」が備えていた客室はA寝台1人用個室「ロイヤル」、B寝台2人用個室「ツイン」、B寝台1人用個室「シングルツイン」、4人用簡易個室にもなるB寝台「Bコンパート」。またレストランカー「ダイナープレヤデス」、眺望に優れるサロンカー「サロン・デュ・ノール」も連結していました。

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