子ども車内のままのドアロック、昨年8月は236件 熱中症事故に注意 JAF

2015年8月の1か月間、子どもを車内に残したまま「キー閉じ込み」をしたケースが全国で236件あったとJAFが発表。その原因を紹介するとともに熱中症事故防止を強く呼び掛けています。

エンジン停止後15分で車内は「危険」レベルに

 JAF(日本自動車連盟)は2016年7月13日(水)、本格的に気温が上がる時期を迎えるにあたり、子どもなどの熱中症事故予防を呼び掛けています。

 2015年8月1日から8月31日までの1か月間、JAFが出動した「キー閉じ込み」救援のうち、子どもが車内に残されたままであったケースが全国で236件ありました。さらにこのうち、緊急性が高いと判断し、通常の開錠作業ではなくドアガラスを割るなどして車内の子どもを救出したケースは、6件あったといいます。

 現場の聞き取り調査によると「キー閉じ込み」の原因は「子どもが誤ってロックを操作した」というものが多く、「電子キーの電池が切れた」というものもあったそうです。

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気温35℃で窓を閉め切った車内における熱中症指数(WBGT)の推移。エンジン停止から15分後には「危険」レベルに(画像出典:JAF)。

 JAFが行ったテストによると、気温35℃の炎天下で、窓を閉め切って駐車したクルマの中では、エンジン停止後わずか15分で熱中症指数(WBGT)が人体にとって危険なレベルに達したといいます。熱中症指数とは人体の熱収支に影響の大きい気温、湿度、輻射熱のみっつを取り入れた指標であり、乾球温度、湿球温度、黒球温度の値を使って計算されます。

 夏場は特に、体温調節機能が未発達な乳幼児だけでなく、加齢に伴い体温調節機能が低下している高齢者や、ペットなども「少しの時間だから」「寝ているから」といって車内に残してクルマを離れることは決してしないよう、JAFは強く呼び掛けています。

【了】

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