新幹線唯一の「空中移動」に歓声 しかし、まもなく見納めに

【動画あり】全長およそ25m、幅およそ3.4mと大きな新幹線が空中を移動。その迫力ある、そして日本でここだけの珍しい風景に、歓声が湧き上がりました。しかしまもなく見納めで、楽しめるのはあとわずかです。

ひそかな浜松名物

 JR東海・浜松工場名物である「新幹線車両の空中移動」、その見納めがいよいよ近づいてきました。

 大掛かりな車両整備を行う際、客室などがある車体部分と、車輪やモーターなどがある台車部分を分離、また合体させますが、そのとき、JR東海の新幹線車両を整備する浜松工場(静岡県浜松市)では、車体をクレーンでつり上げます。

 浜松工場で例年夏に行われている一般公開イベント「新幹線なるほど発見デー」では、その実演が恒例になっており、全長およそ25m、幅およそ3.4mと大きな新幹線の車体が宙に浮き、移動する光景は迫力があるほか、普段はまず見られないものなので、毎年人気を集めます。

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クレーンでつり上げられ、空中を移動するN700Aタイプの新幹線車両(2016年7月23日、恵 知仁撮影)。

 2016年7月23日(土)に行われた今年の「新幹線なるほど発見デー」でも、N700Aタイプの車両が宙に浮き、「空中移動」を実演。「おーっ」といった歓声が“地上”から湧き上がりました。

 新幹線車両の整備を行う施設は各地にありますが、このように車体をクレーンでつり上げるのは浜松工場だけ。整備にともなう「新幹線車両の空中移動」は、ここでしか見られません。しかしこれが見られるのは、あとわずかな期間だけになってしまいました。

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