札幌〜釧路で臨時航空便も 台風による北海道内交通機関への影響

台風10号などによる被害により、北海道の交通網が複数個所で寸断されています。JR北海道、高速バス、航空の対応はどうなっているのでしょうか。

札幌〜釧路間では臨時便を運行

 JR北海道によると、台風10号などによる被害に伴い、あす9月1日(木)は下記の線区が運休です(2016年8月31日21時現在)。

・函館本線:新函館北斗~長万部間
・根室本線:富良野〜新得〜音別間
・石北本線:上川〜白滝間
・釧網本線:東釧路〜知床斜里間
・日高本線:苫小牧〜鵡川間
・石勝線:新夕張〜新得間

 これに伴い、特急「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」「スーパー北斗」「北斗」「ニセコ」「オホーツク」の全便が全区間で運休になるほか、普通列車や快速列車、ホームライナーの一部も運休です。なお、上川〜遠軽間では臨時バスが、札幌〜旭川間では運休の特急「オホーツク」1号、2号、7号、8号と同じ時刻で臨時特急の運転がそれぞれ予定されています。

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根室本線・新得駅構内の下新得川橋梁が流出した(写真出典:JR北海道)。

 道路は次の区間などが通行止めです(2016年8月31日19時現在)。

・国道39号:旭川方面と北見方面を結ぶ石北峠を含む区間
・国道38号:富良野方面と帯広方面を結ぶ狩勝峠を含む区間
・国道274号:夕張方面と帯広方面を結ぶ日勝峠を含む区間
・道東道:占冠IC〜芽室IC間

 この影響で、くしろバスでは札幌と釧路を結ぶ「スターライト釧路号」は8月31日(水)出発便を全便運休とするほか、網走バスでは札幌と北見、網走を結ぶ「ドリーミントオホーツク号」を石北峠経由からオホーツク紋別道経由に変更して運行するそうです。同社の担当者によると、JR線の特急列車が運休となっている影響でバスは満席に近く、利用者が多い場合は増発を検討するといいます。

 また、北海道エアシステムでは9月1日(木)と2日(金)に札幌(丘珠)〜釧路間で臨時便の運航を決定。便名と発着時刻は次のとおりです。

・HC953便:札幌(丘珠)発12時50分→釧路着13時35分
・HC954便:釧路発14時00分→札幌(丘珠)着14時50分

 なお9月1日(木)発の、ANA(全日空)の札幌(新千歳)〜釧路間の便は、3往復すべてが満席になっています。

【了】

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