「バックオーライ」は声がいい? バスガイドがバック誘導で笛を吹かなくなったワケ

集音マイク、観光バスと高速バスで異なるニーズ

 大型観光バス「セレガ」を販売する日野自動車によると、車体後方に集音マイク(日野自動車は「インターホン」と呼称)がついたのは1990年代後半からで、2000年代には標準装備になったそうです。

 集音マイクは、ドライバーがバックギアに切り替えると作動し、外の音が車内に流れる仕組みです。「けっこう(広い範囲の)音を拾います」(日野自動車)といいます。

 ただし、「セレガ」でも集音マイクが標準装備なのは観光バス用だけで、高速バス用については顧客の要望に応じて装備するオプションだそうです。高速バスがバックするのは、バスターミナルや営業所内などが中心ということもあり、やはり集音マイクはバスガイドによる(観光地などでの)誘導を想定した装備だといいます。

 ちなみに、はとバスによると、笛でバック誘導する際、ドライバーは吹き鳴らす間隔で距離を認識しているといいます。「バックのはじめは『ピー、ピー』と長めで、所定の位置に近づくにつれ、だんだん『ピッ、ピッ』と短めになり、最後は『ピピー』と、運動会でいう『全体止まれ』のような感じで誘導します」とのことです。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. ゴミ収集車でも大事な装備ですね。

  2. なるほど・・・・。時代ですね。
    そう言えば、僕の先輩が社内旅行でお世話になったバンビーツアーのバスガイドさんと結婚しました。
    ガイドさんの知人のお話によると、猛烈なアタックだったとの事。お幸せに・・・。

    補足:バンビーツアーとは、遠州鉄道が展開しているツアーの名前です。