小笠原へ定期便は飛ぶか? 滑走路1000m以下の線も どんな飛行機なら運用できるのか

一方、都知事は飛行艇を利用した

 それでは水陸両用の飛行艇はどうでしょうか。

 小池知事は、今回の式典参加に際し、海上自衛隊の救難飛行艇US-2に乗り小笠原を訪問しました。現在、空港のない小笠原への交通手段はフェリーしかなく、東京から24時間を要します。このような状況から小笠原では、患者の救急搬送でUS-2が使われる事がしばしばあります。

 小笠原への空路を飛行艇で結ぶプランも度々聞かれ、その度にUS-2の民間転用の話が持ち上がります。かつて小笠原がアメリカ軍の占領下だった時代には、水陸両用飛行艇UH-16「アルバトルス」がグアム~父島間を5時間で結んでいたこともあり、小笠原空港とは別に飛行艇による路線開設も可能性がゼロではないと言えるのではないでしょうか。

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海上自衛隊のUS-2飛行艇。メーカーの新明和工業は同社webサイトにて、同機の民間活用案を展開している(画像:海上自衛隊)。

 では、US-2の民間転用について製造元の新明和工業はどのようにとらえているのでしょうか。

 この問いに対しては「民間活用の可能性はございます」(新明和工業)ということで、US-2の大規模な改造で民間型式証明を取得すれば、座席数38席の旅客輸送飛行艇として運用ができ、小笠原路線であれば、羽田空港から父島まで約1000kmの距離を約2時間半で飛行する事が可能になるといいます。船舶輸送に比べて時間にして1/10と短縮が可能となり、最小限の揚陸用施設があれば運用が可能だということで、環境に最大限の配慮した離島航空路を設置することができるとしています。

 飛行艇は波に弱く、定期的な運用は難しいイメージがありますが、US-2は高い耐波性を持っており3mクラスの波高でも離着水が可能だということです。

 環境への配慮が焦点となる小笠原空港。飛行艇による航路開設は興味深いところですが、環境に最大限配慮できるという点は世界自然遺産の小笠原にとってメリットがあるかもしれません。

 滑走路の長さと、就航する航空機に注視したいところです。

【了】

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コメント

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9件のコメント

  1. 国はSTOL飛鳥の開発をやめてしまったからね。
    ところで、オスプレイみたいなVTOLを民間に転用できないものだろうか?もしもできたら、そんな大規模な空港を造る必要もなくなるわけだし、救急患者搬送にも充分に役立つはずだ。

    • うちの国、その気になればそのオスプレイ30機足らずのお値段でB747やA380が欧州まで飛べ、24時間運用可能な海上空港(セントレア)作れるんですよ……(オスプレイ17機に3600億円に対して、セントレア総工費6000億弱)。「情報強者」のみなさんが入れたがるオスプレイ入れずに新空港作っちまった方が費用対効果高いんです……。

    • オスプレイではなく航空自衛隊のCー2輸送機の方が現実的な気がする。

  2. ところどころ日本語がおかしいです。
    肩書にライターとあり「プロの物書き」を自任していらっしゃると思いますので、具体的な箇所は指摘しませんが。
    よく読み直してから公開しましょう。
    読み直してわからないなら、物書きを辞めたほうがいいですよ。

  3. 飛鳥はマシとはいえオスプレイは離発着の時に滑走路を”焼く”から、それに対応したアスファルトやコンクリを使わなければ使えないし、たまに使うだけなら良いかもしれないが、定期で使うとなれば補修が現行のジェット機の方がマシになるレベルだろうな。
    開発中のベルV-280ならそうとう良いだろうがV-22はない。(もっともV-280は技術的なハードルが結構高いだろうけどな。)

  4. C-1を改造した飛鳥、STOL機としては優秀だったと思うんですよね。
    US-2の5機目のエンジンなど、その流れはまだ日本機の中に生きてはいますが。
    C-2を改造した飛鳥Ⅱ(仮称)があってもいいと思いません?

  5. 安価で行けるのは良い事だが
    小笠原へ行って何を見るかが問題だな

  6. デハビラントカナダのダッシュ7はもう絶版になってしまったのでしょうか

  7. 1000キロの距離に 1300~1400キロの機材では
    八丈島までも戻ってこれず
    小笠原近傍まで行っているのに何かの事情で着陸できなければ海の藻屑確定?
    途中はひたすら海の上なのだから
    理想は目的地までの2倍余となる2000キロちょい超えの航続距離
    最低でも八丈島までは戻れる1700キロ程度の航続距離が無いとダメでしょ…
    さて…
    千メートル滑走路で発着ができ
    そんな足の長さのある機材は……