「相鉄・JR直通線」は直通サービスで勝負!? 従来ルートと運賃を比較

いまより安くなるケースもあるが…

「西谷→新宿」「大和→新宿」の場合

 一方、西谷~新宿間で見ると、相鉄線~横浜駅乗り換え~湘南新宿ラインと相鉄・JR直通線経由の直通ルートは、どちらも同じ724円です。相鉄線のほかの駅から新宿駅まで移動する場合も大きな差はなく、大和駅(神奈川県大和市)から新宿駅までの区間に至っては、相鉄・JR直通線経由のほうが横浜駅での乗り換えルートより2円安い908円になります。

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JR新宿駅の駅ビル(2015年9月、草町義和撮影)。

 ただ、相鉄線は横浜駅でJR線のほか渋谷に直通する東急東横線などと連絡。大和駅や湘南台駅、海老名駅でも新宿に直通する小田急線と連絡しています。相鉄線の瀬谷駅(横浜市瀬谷区)から大和駅で小田急線に乗り換えて新宿駅に向かうなら597円で、相鉄・JR直通線経由(775円)より178円安いのです。

 相鉄・JR直通線経由がほかのルートに比べて総じて高いのは、JR線の運賃が私鉄に比べて高いことと、相鉄・JR直通線に適用される「加算運賃」の影響が大きいといえます。

 JR線(東京の電車特定区間)と関東大手私鉄の運賃を一定の距離ごとに比べると、10kmまでの区間までならJR線が比較的安く、特に10km区間はJR線が最安です。しかし、11km以上の区間だとJR線が比較的高くなり、20km区間や30km区間はJR線の運賃が最も高くなります。相鉄・JR直通線経由で相鉄線の各駅からJR線方面に向かう場合、JR線の利用距離は最短でも羽沢横浜国大~新川崎間の13.9kmですから、小田急線などを使うより高くなるのです。

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