使い道ほぼなし レア運転免許「大型特殊二種」「けん引二種」 なぜ取る人がいるのか?

ほぼ使い道なしの免許、どんな人が取る?

 大特二種と、けん引二種のメニューがある加美自動車学校(大阪市平野区)によると、やはりいずれも「免許をコンプリートされたい方」が取得を目指すケースが多いそうです。ただ、けん引二種については「一種免許で可能な車両を運転されていても、『二種を持っていたほうが安心できる』と、会社から要請されて来られる方もいらっしゃいます」といいます。

 通常、運転免許は指定自動車教習所を卒業して1年以内であれば、免許センターでの技能試験なしで免許を取得できますが、けん引二種、大特二種については対象外です。加美自動車学校で可能なのは、あくまで練習であり、そのうえで実技を含む免許センターの試験に合格しなければなりません。全日本指定自動車教習所協会連合会によると、いずれの免許も需要が少なく、「教えられる教習所も極めて少ない」そうです。

 ちなみに2018年、大特二種免許試験は1514人が受験し、455人が合格。けん引二種免許試験には1839人が受験し、408人が合格しました。合格率はそれぞれ30.1%、22.2%となっています。

【了】

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コメント

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5件のコメント

  1. 連接バスもバリアフリーの観点からして運転席のある前車に駆動系を配置しにくいのは分かるけど後車に駆動系を配置して後ろから押すから牽引免許は無用とか訳が分からんよね
    後退では尚の事牽引の技術が必要だし
    それに後ろから押す理屈も不安定な気もするし?
    制度では牽引は無用としながらも事業者としては牽引の技量として牽引二種を習得させるところは当然ななかもしれないね。
    ただセミトレーラーのようにヘッドがカプラーを軸に小回りできればよいけどバス型だと個別の専門知識が必要か?とも思うしね。
    かなり難しいぞ~

  2. 日本にはいま、ないのかも知れないが、雪上バスだかなんだかが、大特二種が必要ときいたことがある。

  3. 該当車両が存在しないなら法律から削除し、取得者からは強制没収でいいのでは?

  4. 大型二種免許取得をきっかけに、大特二種、牽引二種二つとも取得しました。

    牽引二種の方向変換が成功したとき、試験官もテンション上がって、「よ~し、今日はうまく行ったぞ!落ち着いて帰ろう!はい、深呼吸!」なんてね。
    完走して「合格予定」を告げられた時は感極まって試験官と握手交わしたよ。

  5. スキー場のCAT(雪上車)ツアーを運転する人って大特二種免許が
    必要ですよね。トマム、ニセコ花園、菅平、蔵王などのスキー場で
    CATツアーやってます。