常磐線3月に全線再開 「ひたち」仙台へ 震災と原発事故で不通9年 富岡~浪江間が開通

特急「ひたち」3往復が仙台発着に!

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特急「ひたち」などに使われているE657系電車(画像:写真AC)

 JR東日本は2020年1月17日(金)、常磐線で不通が続いている富岡~浪江間について、3月14日(土)に運転を再開すると発表しました。これにより、常磐線は全線が復旧します。

 常磐線は、2011(平成23)年3月の東日本大震災とそれに伴う東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で、広範囲にわたり被災。除染や復旧工事が少しずつ進められ、最後に残っていた福島県内の富岡~浪江間についても、富岡町、大熊町、双葉町に設定された帰還困難区域の一部エリアで避難指示の解除期日が決まったことから、運転再開の日が決まりました。

 3月14日(土)からは、品川・上野~仙台間(常磐線経由)で特急「ひたち」が3往復運転されます。時刻は次のとおりです。

●下り
・3号:上野8時00分発→いわき10時25分発→仙台12時31分着
・13号:品川12時45分発→上野13時00分発→いわき15時15分発→仙台17時26分着
・19号:品川15時45分発→上野16時00分発→いわき18時14分発→仙台20時28分着

●上り
・14号:仙台10時13分発→いわき12時18分発→上野14時35分着→品川14時51分着
・26号:仙台16時11分発→いわき18時17分発→上野20時36分着→品川20時52分着
・30号:仙台18時02分発→いわき20時16分発→上野22時37分着→品川22時53分着

 このほか、富岡~浪江間では普通列車が11往復走ります。

 ICカード「Suica」の首都圏エリアは現在のいわき駅(福島県いわき市)から浪江駅(同・浪江町)まで、仙台エリアは原ノ町駅(同・南相馬市)から小高駅(同)までそれぞれ拡大。これにあわせ「大都市近郊区間」の首都圏エリアと仙台エリアも、同じ区間に拡大します。

【了】

【グラフ】常磐線「再開区間」の運転本数

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