実は結構いる!「YS-11」っぽい旅客機5選 そっくり機 「YS-11の参考に…」なった機も
日本は平成! だいぶ後になって現れた「そっくりさん」
ここまで「YS-11」に似た旅客機を紹介してきましたが、そのなかには、「見た目は似てないもの」や「だいぶ後になって現れたそっくりさん」も存在します。
ハンドレページ 「ダートヘラルド」
「ダートヘラルド」は4発機で、主翼を胴体の上側に配置しているなど、YS-11との見た目の共通点は少ないイギリス製旅客機ですが、実は中身がよく似たモデルです。というのも、この記事中ではおなじみのエンジン「ダート」を搭載しており、運航された時代的にも、用途としても似ています。
初飛行は1958(昭和33)年、生産機数50機、客席数は最大56席、最大離陸重量20t、航続距離1750kmといったスペックです。
イリューシン IL114
先述したモデルたちから時代が進み、YS-11がとうに生産終了となって久しい1990(平成3)年、ロシア(当時はソ連)で「YS-11」感あふれるモデルが初飛行しました。もちろん時代が進んでいるためエンジンをはじめさまざまな面で大きく進歩していますが、見た目は「機首が鋭いYS-11」といったイメージです。
生産数は20機と少ないですが、客席数は最大64席、最大離陸重量23.5t、航続距離も約2100km(航続距離延長型)とその用途もよく似ています。
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このように見ると、YS-11とその仲間たちは、当時の航空会社のローカル線に要求される仕様にうまく適合したスペックをしていたといえるでしょう。
【了】
Writer: 種山雅夫(元航空科学博物館展示部長 学芸員)
成田空港隣の航空科学博物館元学芸員。日本初の「航空関係専門学芸員」として同館の開設準備を主導したほか、「アンリ・ファルマン複葉機」の制作も参加。同館の設立財団理事長が開講した日本大学 航空宇宙工学科卒で、航空ジャーナリスト協会の在籍歴もある。
記事のタイトルに違和感あり。
むしろYSのほうが先輩のコンベアやホーカーシドレーに似せたんだろ
YS-11に初めて乗ったのは、今から40年前でしょうか。確か、徳島-羽田間が3時間
だったと思います。とにかく、よく揺れました。
飛行中スープのサービスがありました。今でも懐かしいく思います。