モノレールから進化へ「上野動物園ライン」2026年度開業めざし公募開始「移動を楽しめる交通」に重点

2023年度中に、どんな乗りものにするかが決まります。

2026年度末に開業予定

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廃止された上野動物園モノレール(画像:写真AC)。

 東京都は2022年11月24日(金)、上野動物園の東園と西園をむすぶ新たな交通機関について、企画提案の募集を開始しました。

 同園の東園と西園は区道で分断されており、橋をわたって高低差のある徒歩移動が必要でした。そのため長らくモノレールが運行されていましたが、老朽化のため2019年に休止、そのまま廃止となりました。

 都はそれに代わるあらたな交通手段として、2022年11月に「コンパクトな乗りもの(小型モノレール等)」を整備する方針を策定。今回、具体的にどんな乗りものにするか、アイデアを募集します。

 新交通は、基本的に旧モノレールのルート等を最大限活用することとしています。東園駅は旧駅を活用し、西園駅は少し南へズレて不忍池の水際のテラス敷地が想定されています。また今回の公募の基本条件では、既存施設は原則として移設しないものとしています。どちらも駅は施設の2階以上に設けられます。延長は350m程度。

 輸送能力は1時間あたり500人以上で、旧モノレールと同等以上のスペックが求められます。輸送時間は1分30秒以上で、単なる移動手段ではなく、乗りもの自体を楽しめるものが求められます。

 車両の外観や軌道のデザインは「飽きのこないもので、周辺環境との調和を図り、動物園内の景観に配慮する」という条件があります。

 乗りものの選定は、2023年度中に完了する予定。それから設計・工事を経て、2026年度末ごろに開業する予定です。 

【了】

【画像】これが「上野動物園の新交通」ルートと輸送形態です

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