現代戦闘機、宿敵は「フリーズ」? 4時間に1回、シャットダウン

航空自衛隊も導入する予定のF-35Aが、当初の予定より3年遅れて実用化される見込みです。その最大の理由はソフトウェア。「4時間に1回、シャットダウンが必要」という状況がありました。

F-35A実用化、遅延の最大理由は「ソフトウェア」

 航空自衛隊が次期主力戦闘機として導入予定のロッキード・マーチンF-35A「ライトニングII」が、2016年8月から12月のあいだにアメリカ空軍で「初期作戦能力(IOC)」を獲得すること、すなわち実用化されることがほぼ確実になりました。

 F-35Aの初号機は、2009(平成21)年11月14日に初飛行。当初、初期作戦能力の獲得は2013年ごろが見込まれていましたが、これまでたび重なるスケジュールの遅延に見舞われており、実に3年遅れの実用化になります。

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航空自衛隊も導入予定のF-35A「ライトニングII」(写真出典:アメリカ空軍)。

 実用化の見通しが立ったのは、F-35に搭載されるコンピューターのOS上で動く「ブロック3i」ソフトウェアの開発が完了したことに由来します。

「ブロック3i」とは、パソコンやスマートフォンでいう「ブラウザ」や「ゲーム」といったアプリケーションに該当するもので、F-35Aの「ミッション(戦闘)システム」ソフトウェアです。F-35の開発が遅延した最大の理由は、このミッションシステムが原因でした。

テーマ特集「【F-35特集】気になる価格や性能、自衛隊による調達から諸外国の配備事情まで徹底解説」へ

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コメント

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2件のコメント

  1. OSの問題だけならシステムを二重化&クラスター化して交互に再起動すれば良いだけなんじゃないか?

    つまり、そんなレベルの問題じゃないって事なんだろうけど。

  2. OSではなく「ブロック3i(アプリケーション)」の問題と書いてある。
    シャットダウンが必要な理由は、この記事からはメモリリークの解消だとは読み取れない。