「公共事業でウーバーイーツ」に手応え 手数料・配達料ゼロ 三方良しサービスの背景

「現金のみ」だが、これには理由も

 外出自粛期間中、市民からは「3食用意するのが大変」「スーパーへの買い物は“密”が心配」といった声が寄せられ、デリバリーへの需要が高まるなか、飲食店側からは「デリバリーに人員を割けない」といった声があったそうです。また、飲食店がウーバーイーツなどのデリバリーサービスに登録申請をしても、回答がなく、サービスをすぐに始められないケースもあったそう。こうしたことも、三鷹市が自らデリバリーサービスを始めるに至った理由だそうです。

 サービス開始から1週間が経った7月27日(月)時点で三鷹市に聞いたところ、「かなり好評で、もう少し配達スタッフを増やす必要があります」(生活経済課)と、手応えを感じているようです。就職の内定が取り消された学生など、困窮した若年層の追加採用を見込んでいるといいます。また実施期間についても、状況を踏まえて年内から延長する可能性もあるとしています。

 なお、デリバリー三鷹の注文は、ウェブサイトあるいは電話で受け付けられます。配送時間は4区分あり、「昼便」が午前11時から12時、12時から13時、「夜便」が17時から18時、18時から19時です。ウェブサイトでの注文は前日まで、電話での注文は昼便が10時、夜便が15時の時点で打ち切られ、そこから各飲食店へ注文内容を連絡、配達員が配送センター(三鷹産業プラザ)から店舗へ料理を取りに行き、各家庭へ配達します。

 支払いは現金のみだそうですが、これには、飲食店へ迅速にキャッシュを届ける目的もあるとのこと。その日の注文の収入は原則、その日のうちに飲食店へ分配されるそうです。

【了】

【画像】ピザ配達の乗りものがトナカイ!?

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