2時間50分の船旅で「キングサイズベッド」!? 爆寝必至の新鋭フェリー 椅子席・和室も侮れない!

なぜキングサイズのベッドを備えるのか

 いよいよ、特等室(通常期1万700円。1人利用だと1万5700円)に入ります。5人は座れる応接スペースとクローゼット、トイレ、洗面所の個室が手前にあり、奥は寝室で作業用デスクと椅子、テレビ、キングサイズ(横幅2m、長さ1.95m)のベッドが置かれています。

 ここでふと疑問が。2時間50分の航路なのに、なぜ長距離フェリーの特等室でも見られない、キングサイズのベッドがあるのでしょうか。

 宇和島運輸フェリーによると「キングサイズベッドを、ほかのどの社も導入していないからこそ導入いたしました。業界でどこもしていないことを、先駆者として行うことがカッコいいと思ったのです」とのこと。一瞬で寝てしまいそうなほど快適なベッドでした。

 昼間の航路の場合、寝ながらでも大きな窓からの前面展望を堪能できます。コンセントが複数箇所にあり作業用デスクも大きいため、仕事も捗りそうです。

「れいめい丸」は20ノット(約37km/h)前後の高速で、八幡浜港を目指します。新造船だけあって揺れはほとんどなく、エンジン音も静かでした。

 備え付けのテレビでは現在位置を表示もできるので、地形と風景を照らし合わすことができます。見どころと感じたのは、日本で最も細長い佐田岬半島のすぐ横を通ること。佐田岬灯台から2kmくらいの至近距離を通過しました。

 最上甲板から、九州と四国の移りゆく景色を見るのも楽しいです。甲板にはテーブルが4脚、椅子が20脚あります。船の赤い煙突も見えますが、この部分は伝統のデザインなのだとか。

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佐田岬灯台(2023年12月、安藤昌季撮影)。

 あまりにも快適な2時間50分はすぐに過ぎ、八幡浜港には定刻に到着しました。JR八幡浜駅までバスで10分弱であり、こちらも徒歩乗船での利便性は良好です。とりわけ特等室は、四国や九州を午前0時前後に出発し5時半まで船内滞在できる深夜便で、じっくり宿替わりにまた利用したいと思う素晴らしい設備でした。

【了】

【豪華!】これが特等室です(写真)

Writer: 安藤昌季(乗りものライター)

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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