謎の枠、表記… 少しずつベール脱ぐ東西の新クルーズ列車、見えてきた「こだわり」

「四季島」車体に書かれている文字、そこに見えるJR東日本の気合

 JR東日本が送り出す「四季島」先頭車の運転席下には、この車両が搭載する保安装置の略号が記載されていました。ATC、ATS-P、ATS-Ps、ATS-DNという4種類の保安装置に「四季島」は対応しており、北海道新幹線区間である青函トンネルも自走が可能。また、車体の高さは少し低く抑えられており、中央本線など小断面トンネルのある区間も走行できます。

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「四季島」運転席付近にある搭載する保安装置の表記。路線により違うことがある保安装置、多くに対応していると、多くの路線を走ることができる(2016年8月、伊原 薫撮影)。

「四季島」の車両形式はE001形。各車両の番号は車体側面には書かれておらず、連結部のほろ内側に表記されていました。8号車は「E001-8」、9号車は「E001-9」となっていたことから、1号車から順に番号が付けられているようです。「クロ250」や「モハE657」といった従来車両のような先頭車と中間車、モーターがある電動車とない付随車を区別する表記がなく、JR東日本の「四季島」に対する“特別扱い”が感じられます。

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車両形式が従来車両とは異なる形になっている「四季島」(2016年8月、伊原 薫撮影)。

「四季島」は全動力車を含む7両を川崎重工業が、2階建て構造の中間車3両を総合車両製作所(J-TREC)が製造。前者はアルミ製、後者はステンレス製の構造と、両メーカーの得意分野を活かして造られました。

 ちなみに、「四季島」は第1期(2017年5~6月)運行分の予約受付がすでに行われ、平均6.6倍、最大76倍の大激戦になっています。

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コメント

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5件のコメント

  1. 一つ良いか?

    ATC・ATS-P&-Psは分かる。

    が、-Dn(写真は『Dn』表記)って、なんですか!?

    正確には、JR貨物・EH800が搭載している『DS-ATC(ATC-L機能付)』と同等では?(←こちらはWikipediaで調べました)

    筆者は『保安装置は門外漢』と言いそうけど、そこんとこを詳しく調べて書くべきだね。客乗せる「旅客車両」で初めて『-Dn』表記を見て、ビックラこきましたよ。

    • 変な文字化けがあったので訂正したい。

      (誤)ATC・ATS-P&-Psは分かる。

      (正)ATC・ATS-P&-Psは分かる。

      送信に不備が有りましたら、お詫びしますm(__)m。

    • また文字化けがあったので、正しく書く。

      ATC・ATS-Pと-Psは分かる。

  2. まささんへ
    Wikipediaを見てみましたが、「ATS-Dnを装備する」と書いてありますね
    DS-ATCと同等であろうが何だろうが、Dnと書いてあるんだからDnで良いでしょう
    あと、脚注19番のリンク先を読みましたか?
    「DnはJR北海道のデジタル式ATS-Dnのこと」と説明されていますね
    Dnで何の問題も無いでしょうし、より限定的で具体的で正確な表記と言えますね
    また、この車両を企画し、所有し、管理し、運行するJR東日本がDnと表記しているのですから、Dnが正解なんですよ

  3. このようなEDC(ディーゼルハイブリッド?)で一般車両のような記号つけたら寝台の無いラウンジ車は「キモイ」だな。