豪華列車「トワイライト瑞風」、海が見えすぎ軍が困った呉線を走行へ

JR西日本が2017年春の運行開始を予定している「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が、呉線を走ることになりました。車窓に瀬戸内海を満喫できる路線で、広島らしい“牡蠣の風景”も見られます。

海を楽しむ観光列車が走る路線

 2015年11月6日(金)、JR西日本は2017年春の運行開始を予定している周遊型の豪華列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」を、呉線でも運行することを明らかにしました。

 JR西日本の呉線は、広島県の三原と広島駅方面を結ぶ全長87.0kmの路線です。おおよそ瀬戸内海へ沿うように走っており、車窓にその穏やかな海と無数の島々が登場。「瀬戸内マリンビュー」という“”をイメージした観光列車も運転されるなど、瀬戸内海の多島美を車窓に満喫できる路線として知られています。

2017年春にJR西日本エリアで運行開始予定の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」。1室で1両を丸々使う「スイートルーム」も(画像提供:JR西日本)。

 呉線でその車窓を楽しめるのは、1泊2日で走る「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の山陽コース(上り)、2日目の朝です。

 このコースでは山口県の下関駅を発車したのち、広島県内で宮島へ立ち寄って車中泊。そして2日目の朝、三原駅から広駅まで往復する形で呉線を走行。山陽本線で京都駅へ向かいます。

 JR西日本は「『TWILIGHT EXPRESS 瑞風』がご提供する美しい日本の姿を再発見する特別なに、どうぞご期待ください」としています。

海が見えすぎて軍が困った呉線

 JR西日本によると呉線の車窓では、三原~忠海間において「海が近く、車窓いっぱいに広がる瀬戸内海の景色」が、風早~安浦間において「名産の牡蠣を養殖する牡蠣筏など日本の原風景を彷彿させる景色」が楽しめるとのこと。

車窓に広島名物、牡蠣の養殖筏が現れる呉線(2008年3月、恵 知仁撮影)。

 ちなみにこの呉線は、“軍港都市”の歴史を持つ広島県呉市とその近隣を走行。そのため軍事上の観点から、乗客に日よけを使って窓の外を見えなくするよう強制された時代があります。このことは、呉線の車窓から海がよく見えることの証、といえるかもしれません。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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1件のコメント

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