いちたろさん
2019/04/15 22:09
曲線区間では外側に向かって押し出される力が発生しますよね。
福知山線脱線事故でも、R=300の右急カーブから脱線して左側のマンションに激突しています。車両は常に、カーブの外側に行こうとします。
同じ右カーブを例にとると、外側に押し出す力によって左側車輪のフランジの部分がレール側面に押し付けられ、接触し摩擦が生じます。
車輪は回転していますから、側面に摩擦が生じると次第にせり上がっていきます。
せり上がってフランジの高さを超えると、外側に押し出す力によってフランジがレールに乗ってしまい、そのまま押し出されて脱線します。
ここまでがせり上がり脱線の仕組みなのですが
脱線防止ガードは反対側、つまり右側の車輪が左側に動かないように拘束します。
左右の車輪は車軸で繋がっていますので、右の車輪が左側に動けなければ左側の車輪も左側には動けません。
従って、左側の車輪がフランジの高さ以上にせり上がったとしても、レールを乗り越えることは出来ませんので、せり上がり脱線を防ぐことができます。
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回答の補足
ちなみに、回転している車輪の摩擦は、車軸を中心に前半と後半に分けると、前半は車輪を持ち上げる力、後半は車輪を引き戻す力になるのでバランスがとれているように見えますが、
カーブ区間ではレールが曲がっていることにより、進行方向にあたる車輪前半分のほうがレールに強く接触するため、車輪を持ち上げる力のほうが優位になり、それが車輪をせり上がらせます。
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