〈PR〉小さなエンジンと大きな夢空間 魔法の扉を背負った新型「ステップ ワゴン」 その人気の理由とは

ホンダが2015年4月に発売したミニバン「ステップ ワゴン」の販売が好調です。発売から約1か月とちょっとで、月間計画販売台数の3倍以上となる1万5000台をオーバー。いまだに計画台数を上回るペースで販売が伸びている新型「ステップ ワゴン」、人気の秘密はどこにあるのでしょうか?

全高アップで実現したクラストップの大空間

 新型「ステップ ワゴン」が所属するのは、いわゆる「ミドルクラスミニバン」と呼ばれるカテゴリー。クルマのヨコ幅が1700mm以下、エンジン排気量が2000cc以下の車種で、日本の道路事情を考えると“最適な大きさ”とされるジャンルです。

 この新型「ステップ ワゴン」は、圧倒的な車内の広さを確保したうえで、エンジンは先代モデルの2リッターから1.5リッター・ターボに小型化を図っています。たかが0.5リッター(500cc)の違いと思うなかれ。自動車税のクラス分けが1段階下がるため、エンジン排気量と共に毎年の自動車税もダウンするのは見逃せません。

 そして新型「ステップ ワゴン」には、外観デザインの異なるふたつのモデルがラインナップされています。シンプルな印象の「標準モデル」と、ボディ前後にスポイラーを装着するなどしてスポーティ指向に仕上げられた「スパーダ」の2種類です。

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左がスポーティな「スパーダ」、右が「標準モデル」(2015年8月、下山光晴撮影)。

「ステップ ワゴン」に「スパーダ」が初めて用意されたのは、2003(平成15)年のこと。2代目「ステップ ワゴン」のマイナーチェンジに合わせて登場したスポーティ指向のモデルで、以降は人気グレードとして定着。実際に新型「ステップ ワゴン」でも、販売シェアの半数以上を「スパーダ」が占めているとか。いっぽうで「標準モデル」のシンプルな外観デザインは、奥さんが運転されるケースも多いファミリー層を中心に、支持を集めているそうです。

「ステップ ワゴン(FF)」のボディサイズは、全長4690×全幅1695×全高1840mm(「スパーダ」は全長4735mm、4WDは全高1855mm)。全長および全幅は先代モデルと変わりませんが、全高は25mmほどアップしています。わずか25mm、されど25mm。実車を目の前にしてみると、数値以上のボリュームを感じます。

 この全高アップはそのまま車内空間の拡大に貢献しており、同クラスのクルマでは一番の広さとのこと。確かに、両サイドのスライドドアを開けて覗き込む車内は「とにかく広い」という印象。シートに座ると、乗員の肩のあたりから上の空間が非常に大きくとられているため、頭上がとても広く感じられます。

 サイドウインドウのショルダーラインが低くデザインされ、車内に多くの光が入る構造になっていることも、開放感の高さに繋がっているのでしょう。

ヨコにもタテにも開く便利なリアゲート

 新型「ステップ ワゴン」における特徴的な装備は、狭いところでもテールゲートの開閉を実現した「わくわくゲート」や、車内での全席ウォークスルーを実現した2列目キャプテンシート、そして左右分割して床下にワンタッチ収納できる3列目シートです。

 まず最初に、ミニバンの弱点を解消した装備「わくわくゲート」から見てみましょう。ミニバンの後部ゲートといえば、上側にガバっと開くタイプが一般的。「ステップ ワゴン」の過去モデルでもこのタイプが採用されてきましたが、クルマの後方に充分なスペースがないと開閉できないといった性質(弱点)があります。

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状況に応じ、タテにもヨコにも開ける「わくわくゲート」(2015年8月、下山光晴撮影)。

 それを解消するため開発されたのが、テールゲートにふたつの開閉方法を持たせた「わくわくゲート」です。タテ開きとヨコ開き、どちらも可能なテールゲートで、車体後方にスペースがない場所でも開閉することができます。

 実際に使ってみると、大きな荷物を積み降ろしするときはタテ開き、ちょっとした手荷物を載せるときはヨコ開きという使い分けができ、とても便利です。

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子どもでも楽にリアゲートから乗り降りできる新型「ステップ ワゴン」(2015年8月、下山光晴撮影)。

「わくわくゲート」の採用でリヤウインドウにサッシ(窓の桟)が増えましたが、巧みな設計でほとんど気にならない細さなのもポイントです。

シートアレンジに全席ウォークスルーを採用

 新型「ステップ ワゴン」は、車内のシート配列にも特徴があります。3列シートは従来どおりですが、2列目シートは左右独立したキャプテンシートが標準。前から2-2-3人の定員7人となりました。従来同様の6:4分割可倒式シートを採用した定員8人仕様は、メーカーオプションで設定されています。

 そしてこの2列目シートへの左右独立キャプテンシート採用により、運転席から3列目シートまで車内中央に通路ができ、「全席ウォークスルー」が可能になりました。特に小さな子どものいるママさんドライバーにとっては、後部に座る子どものもとへ行くときなどに便利です。

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楽に床下へ収納できる3列目の「マジックシート」(2015年8月、下山光晴撮影)。

 3列目シートについては、「マジックシート(3列目分割床下格納シート)」が全タイプ標準装備です。簡単にシートを床下へ収納できるもので、シート肩口にあるストラップを引き、前へ倒すだけ。買い物のときなど重い荷物を持っている場合でも、片手で楽に操作できます。

「わくわくゲート」と「マジックシート」の使用例(2015年8月、下山光晴撮影)。

新開発エンジンはクラストップの低燃費を実現

 7人または8人の乗員が快適に移動するためには、車内の広さや装備だけでなく、力強い走りが求められます。そこで新型「ステップ ワゴン」には、新開発の1.5リッター・ターボエンジンが搭載されました。

「ターボエンジン」と聞くと、スポーツカーなどの高出力モデルに搭載されるイメージがあるかもしれませんが、現代のそれは「燃費指向」。いかに小さいエンジン排気量で大きなトルクを発生するかということに重点を置いて開発されており、「ステップ ワゴン」の1.5リッター・ターボエンジンは最高出力110kw(150ps)/最大トルク203N・m(20.7kgf・m)を発揮します。

 販売上における最大のライバル、トヨタ「ノア」「ヴォクシー」はターボではない2リッター・エンジンを搭載。最大トルクは193N・mです。新型「ステップ ワゴン」はそれより小さい排気量ながら、ターボの力で10N・m上回る最大トルクを実現しています。

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体感的には2.4リッター車級の新開発1.5リッター・ターボエンジンを搭載(2015年8月、下山光晴撮影)。

 さらに新型「ステップ ワゴン」のエンジンは、203N・mの最大トルクをわずか1600回転から発生させ、5000回転まで維持します。一般的な走り方をしている限り、信号などで停止している状態から走り出してすぐに最大トルクが発生。以降、そのまま最大トルクが発生する回転域で走ることになるため、ホンダによると「体感的には2.4リッター車級」といいます。

 実際に走らせてみても、坂道発進時や高速道路の合流など「パワーがほしい!」と思うような場面で、物足りなさを感じることはまったくありませんでした。

 低い回転域で最大トルクを発揮できると、好燃費にもつながります。アクセルを踏み込んでエンジンの回転数を上げることなく十分に加速できるうえ、「CVT」というトランスミッションの特徴を活かし、燃焼効率の優れた回転域を使用。結果、燃費が向上するのです。

 これにより、新型「ステップ ワゴン」の燃費はガソリン車クラストップの17.0km/Lを達成しました(「G」のFF車)。同クラスのライバルと比較すると、前述の「ノア」「ヴォクシー」は16.0㎞/Lなので、1.0㎞/L良い数値をマーク。これは見逃せない部分です。

 また排気量の小さいエンジンは、自動車税の金額が抑えられることも大事なポイント。ライバルの2リッター車は自動車税が年間3万9500円ですが、1.5リッター車は3万4500円。年間にして5000円の金額を大きいと見るか小さいと見るかは人それぞれですが、これも新型「ステップ ワゴン」ならではの特徴といえるでしょう。

お父さんをサポートする充実の安全性能

 安全性についても特筆すべき装備があります。現在では多くのメーカーが開発している衝突軽減ブレーキ機構を、ホンダでは「ホンダセンシング」と名付けた統合制御システムとして新型「ステップ ワゴン」に用意しています。

「ホンダセンシング」の先行車発進お知らせ機能と路外逸脱抑制機能(2015年8月、下山光晴撮影)。

 ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた「ホンダセンシング」は、前方にクルマを検知したときだけでなく、人間の存在も認識して自動ブレーキが作動。市街地で起こる多くの「ヒヤリ」に対応してくれます。

 また、前走車追従機能も備わった「アダプティブ・クルーズ・コントロール」は、高速道路などにおける長距離走行時の疲労軽減に威力を発揮。週末に遊びへ出かけたはいいけれど、家族はみんな後席で寝てしまい……なんて場面でも、運転席のお父さんを快適にサポートしてくれます。

 そして「ステップ ワゴン」だけではありませんが、ホンダが現在行っている「みんなで作る安全マップ」こと、「セーフティマップ」についても紹介しておきましょう。

 ホンダ純正の「インターナビ」を通じ、日本中の一般ドライバーから「急ブレーキ情報」や「交通事故情報」などを収集。事故多発エリアや、実際に急ブレーキをかけた場所などを地図上に表示するシステムが「セーフティマップ」です。

 愛する家族とともに、週末は「ステップ ワゴン」でドライブ旅行。でもその前に、ルート上の事故多発エリアや急ブレーキ発生箇所などを調べておこう……なんて使い方にピッタリだと思いませんか?

・ホンダ セーフティーマップ
http://www.honda.co.jp/safetymap/

新型「ステップ ワゴン」のベストチョイスは?

 このように様々な魅力を満載した新型「ステップ ワゴン」。前述のように、人気の中心はスポーティ仕様の「スパーダ」で、前後スポイラーといった外観のパーツほかLEDヘッドライトや専用サスペンション、サイドエアバッグ、カーテンエアバッグなどを標準装備します。

 では「オススメモデルはなに?」と聞かれたならば、シンプルかつスマートなスタイリングが特徴の「標準モデル」では、装備の充実した「G・EX」がベストチョイスではないでしょうか。

 これに右側電動スライドドアやサイドエアバッグ、カーテンエアバッグなどをオプション設定すればひととおり満足……と言いたいところですが、車両価格が「スパーダ」とほぼ同じレベルに上昇します。ならば、LEDヘッドライトほかさらに装備が充実している「スパーダ」のほうが良い、という結論になるかもしれません。

 いずれにしても優れた実用性と車内の快適性(実は車内の静粛性もかなり良好です)、そして燃費や小排気量ゆえの抑えられた自動車税など、経済性にも優れた新型「ステップ ワゴン」。家族、またときに3世代でも移動するファミリーにとっては、現在の新車ラインナップにおいて最適の1台といえるでしょう。

・本田技研工業株式会社
http://www.honda.co.jp/STEPWGN/

【了】

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Writer: 佐橋健太郎(自動車ライター&エディター)

1973年生まれ。自動車雑誌を中心に、出版社の編集部に15年在籍。その後、2013年にフリーランスのライター&エディターとして独立。現在は、国内外の新車情報からカスタム&チューニング事情まで幅広くレポート。季刊誌『ホンダスタイル』(http://www.hondastyle-mag.com/)の編集長も務める。

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