現存唯一の鉄道車両で「髪切って、ひげ剃ってきた!」長野の山中に残る“動く床屋さん”とは 読み込み中... 拡大画像 赤沢森林鉄道の車庫前で停車した理髪車と理髪体験の参加者の髪を切る、理髪店「BBつばめ」店主の渡辺和博氏(吉川和篤撮影)。 拡大画像 木曽森林鉄道の資料を展示した森林鉄道記念館で見られる、運行当時の「理髪車」内で林業従事者の髪を切る「理髪手」。天井の蛍光灯は現在もこのままである(画像:森林鉄道記念館)。 拡大画像 清潔で整頓された後方から見た「理髪車」の車内。専用の椅子や鏡は当時から使用されたものである(吉川和篤撮影)。 拡大画像 「理髪車」車内に設置された専用椅子。やや傷みも見られるが、頭を付けて足を伸ばした状態での座り心地は悪くない。背中側の左下には「NO.1 上松運輸営林署」の所属プレートも見られた(吉川和篤撮影)。 拡大画像 「理髪車」の入口左手にある洗髪台はオリジナルで、その横には当時も使われたタオル蒸し器なども見える。渡辺氏の話では、ドライヤーもゆくゆくは当時のタイプに代えたいとのこと(吉川和篤撮影)。 拡大画像 洗髪台で頭を洗われる筆者。上の箱状容器にお湯を入れて蛇口をスイングさせてお湯を出す方式で、最近になって保健所の許可が下りて再使用が可能になった。(吉川和篤撮影)。 拡大画像 2024年現在、観光用に運行される赤沢森林鉄道。先頭の5tディーゼル機関車AFT-01号が5両編成の観光トロッコ列車を牽引して、乗客は往復1.1kmで約25分の短い旅を楽しめる(吉川和篤撮影)。 拡大画像 アメリカから10両輸入されたボールドウィン製のB1リアタンク型蒸気機関車。いわゆる軽便鉄道である木曽森林鉄道で1916(大正5)年から1960(昭和35)年まで運用された。大きな煙突は、戦時中の石炭不足侍に木材も使用したところ火の粉が大量に出たため、その対策で増設された(吉川和篤撮影)。 拡大画像 森林鉄道記念館横の車庫に展示される、国産のサカイ製のC4型ディーゼル機関車122号。こうした車両は、年に一度のイベントで車庫から出されて一般公開されている(吉川和篤撮影)。 拡大画像 同じく森林鉄道記念館横の車庫に展示される、1950(昭和25)年の酒井工作所製で8人乗りのモーターカー5号。愛嬌のある顔つきだが、連結器はなく単車で、人員輸送などで運用された(吉川和篤撮影)。 拡大画像 同様に記念館横の車庫に展示される、6人乗りの客車である特性C型展望客車。運用時の振動を押さえた設計で、沿線の風景を楽しめた。1957(昭和32)年には皇太子時代の現上皇陛下も乗車している(吉川和篤撮影)。 拡大画像 「森の床屋さん」とも言える風情の「理髪車」で髪を切られる筆者。レール(軌道)の幅は762mmと狭いので、車体も小型である(岡 耕士郎撮影)。 拡大画像 「理髪車」で調髪や洗髪、顔剃りと全ての工程を終えて、さっぱりした顔で専用椅子に座る筆者と理髪担当の渡辺和博氏(岡 耕士郎撮影)。 拡大画像 森林鉄道記念館で展示される木曽森林鉄道の当時写真。蒸気機関車が牽引する無蓋の運材台車には、満載された材木が見える(画像:森林鉄道記念館)。 この画像の記事を読む