ここが「本州最北の私鉄」か! 太宰治の故郷も 空から雄大な光景を追う

本州最北端の私鉄は津軽半島にある津軽鉄道です。太宰治作品の名を冠した気動車が、津軽平野を走ります。小型機からの「空から目線」でお伝えします。

ストーブ列車で有名な本州最北端の私鉄

 津軽鉄道は、JR五能線五所川原駅(青森県五所川原市)に隣接する津軽五所川原駅を起点に、津軽平野の田園地帯を北上し、津軽中里駅までを結ぶ全長20.7kmの非電化単線路線です。本州最北端の私鉄であり、津軽五所川原~金木間はタブレット閉塞、金木~津軽中里間はスタフ閉塞、腕木式信号機や硬券切符といった“懐かしいレトロ設備”が現役です。

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平屋建てのJR五所川原駅舎の左隣に津軽鉄道の津軽五所川原駅舎がある。跨線橋はJRと一部共用。JR五能線と津軽鉄道は線路がつながっている(2021年5月、吉永陽一撮影)

 沿線は津軽平野の米どころに加えて太宰治の故郷でもあります。途中の金木駅は唯一の交換駅であるとともに、太宰の生家を博物館にした「斜陽館」の最寄りで、沿線の観光スポットにもなっています。

 津軽鉄道は1980年代半ば、石炭ストーブを使用する客車列車が全国唯一の存在に。このため、輸送人員が減少の一途をたどっていた状況を打開すべく、ストーブ列車を観光資源にしようとPRしました。そして今や国内だけでなく外国人旅行者も大勢訪れるほど、ストーブ列車は津軽鉄道の代名詞となりました。旧型客車のストーブ列車は、古風なロッド式凸型ディーゼル機関車のDD350形が牽引(けんいん)し、鉄道ファンにも大人気な存在です。

 また一般の車両は、新潟トランシス製の18m級軽快気動車「津軽21形」で、太宰の小説にちなんだ「走れメロス号」の愛称が付きます。津軽21形の運用で興味深いのはストーブ列車で、機関車の代わりに客車を牽引する「気動車+客車編成」や、DD350形牽引時でも普通車用として連結され、「機関車+気動車+客車編成」も組まれていることです。

 ちょっと変わった視点の沿線案内として、2021年5月に小型機から空撮した光景を紹介します。撮影から約4年経過していますが、路線の光景はほとんど変化ありません。

【秀峰と共演】「津鉄21kmの旅」を空から見る(写真)

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