「タイヤメーカーだよね?」→実はギネス持ちの“航空分野の老舗”です! 日本では知られざるその凄さって?

日本ではタイヤメーカーとして有名な「グッドイヤー」は、実は飛行船メーカーとしても老舗です。この分野においてギネス記録を持つ同社の機体の特徴は、どのようなものなのでしょうか。

実は航空分野でギネス持ち?

 1898年創業のグッドイヤー社(正式社名はグッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー)は日本ではタイヤメーカーとして有名ですが、実は飛行船全盛期には「飛行船」の大手メーカーでもありました。しかも同社による飛行船の運航は現在でも続いており、飛行船事業は今年で100周年を迎えています。

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グッドイヤーの自動車用タイヤ(画像:グッドイヤー)。

 これを記念して同社が2014年まで運航していた飛行船「スピリット・オブ・グッドイヤー号」の船体の一部を記念品として販売することになりました。スピリット・オブ・グッドイヤー号は飛行船史上最も長い期間運航された機体としてギネス記録を保持していましたが、今回販売される記念品はその船体を覆っていた外皮の一部を透明アクリルの中に封入したものです。

 この商品はグッドイヤー社のウェブサイト上で販売され、売り上げの一部はアメリカ・ウィスコンシン州オシュコシュ空港に隣接するEAA(全米実験航空機協会)博物館に寄付されます。

 毎年7月にそのオシュコシュ空港で開催される世界最大の航空ショー「EAAエア・ヴェンチャー」では毎年盛沢山のプログラムが組まれています。参加企業も多く、グッドイヤー社の飛行船もここに参加しています。

 同社では航空事業部を1910年に設立し航空関連事業に参入しました。そして1925年に飛行船を導入しました。1930年には電飾が導入され空からの広告に活躍しました。1955年からはアメリカの国民的行事でもあるアメリカン・フットボールの大学大会「ローズボウル」の会場上空でも宣伝飛行が始まりました。今では、飛行船から映像の中継も行われています。

【写真】えっ…これが「超有名タイヤメーカー」の飛行船です

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