100年現役の軍艦が来日! 要人の訪問が相次ぎ周りではお祭 これぞ「イタリア式海軍外交」か? 読み込み中... 拡大画像 日没が迫る夕方6時過ぎから、緑、白、赤色のイタリア国旗の3色でライトアップされた「アメリゴ・ヴェスプッチ」。イタリアは、こうした魅力的な見せ方が上手いと言える(吉川和篤撮影)。 拡大画像 天候に恵まれた2024年8月25日の午後、艦名のモニュメント前で接岸に備えて回頭するイタリア海軍の練習艦「アメリゴ・ヴェスプッチ」(吉川和篤撮影)。 拡大画像 こちらも接岸前の練習艦「アメリゴ・ヴェスプッチ」。木造艦を考慮してか、タグボートは直接船体を押さず、ロープを引きながらバランスと接岸速度を調整していた(吉川和篤撮影)。 拡大画像 接岸後、艦長室のあるスタンウォーク側から見た「アメリゴ・ヴェスプッチ」。中心に4つの海洋共和国の紋章が入った巨大なイタリア海軍旗が、夏空に広がっている(吉川和篤撮影)。 拡大画像 練習艦の到着後、船体前で行われた歓迎式典でスピーチを行うベネデッティ駐日イタリア大使。その後方にはライ艦長と白い夏服姿の乗組員の一部、迷彩服姿の「サン・マルコ」旅団下士官、濃紺の短ジャケット姿の士官候補生の姿が見える(吉川和篤撮影)。 拡大画像 翌日の記念式展において整列したリヴォルノの海軍アカデミーから参加した士官候補生の1年生たち。これは乗船している士官候補生の一部で、全員では100名に達している。また女生徒たちの姿も奥に見える(吉川和篤撮影)。 拡大画像 記念式展で見たイタリア軍将兵たち。左は海軍歩兵である「サン・マルコ」旅団の海兵。海軍タイプのデジタル迷彩服の左腕には、ヴェネツィアの守護神聖マルコの有翼ライオンのパッチを着用して、伝統のグレーグリーン色ベレー帽を被っている。左の空軍少将は空母「カヴール」と共に来日して、F-35B艦載機の運用を統括しているそうである(吉川和篤撮影)。 拡大画像 到着翌日の式典後、一般公開に先駆けて報道陣に公開された艦内の船首部分。天候にも恵まれて木甲板と青空のコントラストが美しく、東京湾とは思えない光景が展開した(吉川和篤撮影)。 拡大画像 同艦には帆船としての航行する場合と出入港や緊急時にエンジンで発電してモーターで航行する場合に備えて二つの操舵室があり、こちらは船首に近いモーター推進時に使用する艦橋。1階はナビゲーションデッキで、担当兵が出港に備えて東京湾の海図と取り組んでいた(吉川和篤撮影)。 拡大画像 こちらは帆船での航行時用の操舵室。普段は正面を向いた通常サイズの舵輪を使うが、時化(しけ)などの緊急時は後ろにある四つの巨大舵輪を8人掛かりで回す。また近代化改修も行われており、パソコンモニターや衛生通信システムなども搭載されている(吉川和篤撮影)。 拡大画像 後部のスタンウォーク上部の木甲板。左側には金属と塗料で化粧された2基のキャプスタン(巻き取り式ウィンチ)が見える(吉川和篤撮影)。 拡大画像 艦首側デッキの左右には、2門の礼砲が設置されている。37mm口径ぐらいだが空砲しか撃てない構造で、東京湾に入る際には横須賀市の観音崎礼砲台へ向けて礼砲を発射したとの話であった(吉川和篤撮影)。 拡大画像 左:艦内見学の際、ラッタル(階段)を上った入口には儀礼的に警備の任に就いた士官候補生が、やや旧式のベレッタAR70自動小銃に着剣した状態で立っていた。中:その奥には儀杖用のNATO弾仕様にした英リー・エンフィールド小銃とAR70やランタン、信号ラッパを掛けたガンラックが見える。右:出入ボードを掛けた出口のデスク横に格納された、最新式でジウジアーロデザインのベレッタCx4カービン。実態は拳銃弾を発射する短機関銃だが、先日の空母「カヴール」来航時にも警備兵の手に握られていた(吉川和篤撮影)。 拡大画像 東京国際クルーズターミナルの館内で行われた「ヴィラッジョ・イタリア」(イタリア村)では、各種イベントのひとつとして写真にある大阪万博イタリア館の事前展示も行われた(吉川和篤撮影)。 拡大画像 2024年8月25日の午後2時過ぎ、東京国際クルーズターミナルに接岸したばかりのイタリア海軍の練習艦「アメリゴ・ヴェスプッチ」。その船体は、近代の帆船軍艦である戦列艦を意識して黒く塗られ、砲門が位置した側面には白い帯が描かれている。また艦首のマスト下には、艦名の元となったヴェスプッチの金箔木彫像が見える(吉川和篤撮影)。 拡大画像 到着翌日の26日午前、ローマのイタリア海軍軍楽隊が着席して、左右に大型モニターが設置された壇上でスピーチを行うクロセット国防大臣。さらに翌日昼には日本の木原防衛大臣と会談して、夕方には再び「ヴィラッジョ・イタリア」へと姿を見せるなど、精力的に活動していた(吉川和篤撮影)。 拡大画像 記念式典に参加したイギリス海軍将校(中央)や各国の駐在武官たち。元々、イタリア海軍の軍装はイギリス海軍の影響を受けており、今でも良く似ている(吉川和篤撮影)。 この画像の記事を読む