大分県の交差点が不思議な件 難しいかんたん、ととろ入口、おれんじくん?〈PR〉

大分県内をドライブしていると、しばしば、変わった名前の交差点に出会います。合わせてしばしば、美味しい名物にも出会いました。フェリーさんふらわあだと、大分・九州の旅は楽です。

隣はととろ?

 九州は大分県の山中を走っていると、「ととろ入口」という交差点に出会いました。

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大分市中心部から50kmほど南へ行った場所にある「ととろ入口」の交差点(2018年12月、恵 知仁撮影)。

 大分県佐伯(さいき)市内にある、国道326号の交差点です。朝霧が立ちこめ、なにやら神秘的な雰囲気に包まれています。

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「ととろ入口」は、大分県豊後大野市と宮崎県延岡市を結ぶ国道326号(左右方向)と、大分県道6号日之影宇目線の交差点(2018年12月、恵 知仁撮影)。

「入口」というからには、その隣のほう、霧の向こうに「ととろ」があるはず――。国道を離れ、クルマを先へ進めました。

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霧のなか「ととろ」への道を進む(2018年12月、恵 知仁撮影)。

 現れた分岐点。右へ行くと「ととろ」なようです。変わった姿のバスなどは、特に見かけませんでしたが――。

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現れた「ととろバス停」(2018年12月、恵 知仁撮影)。

 映画『となりのトトロ』のキャラクターが描かれた、ちょっと変わったバス停が現れました。その名も「ととろ」です。

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「ととろ入口交差点」の場所。その少し西側に「ととろ」はある(国土地理院の地図を加工)。

 ここは、大分県佐伯市宇目(うめ)の「轟(ととろ)」という地区。そこへの入口なため、「ととろ入口交差点」いうわけです。

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「ととろ無人販売所」。何が販売されているのだろうか……(2018年12月、恵 知仁撮影)。

 現在、ここを通る路線バスはありませんが、停留所はいまにも何かが来そうな状態で残されています。

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「道の駅 宇目」で購入した、地元の佐伯市で栽培された温州ミカン。甘かった(2018年12月、恵 知仁撮影)。

「ととろ」からの帰路、国道326号沿いの「道の駅 宇目」に寄ると、多くの地域産品が販売されていました。美味しそうな温州ミカン、6個で300円という安さに衝動買い。

そんな名前のマンガもありました

 大分県にはこんな、名前がちょっと変わった交差点がいくつかあります。

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大分市中心部から55kmほど北北東へ行った場所にある「おれんじくん」交差点(2018年12月、恵 知仁撮影)。

 国東(くにさき)市には「おれんじくん」という交差点が存在。大分県道55号両子山武蔵線と、「オレンジロード」という愛称を持つ広域農道の交差点です。

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「おれんじくん交差点」付近にあった観光案内図。「オレンジロード」の表記がある(2018年12月、恵 知仁撮影)。

 1980年代に「週刊少年ジャンプ」で連載され、TVアニメにもなった『きまぐれオレンジ☆ロード』というマンガを、おじさんとしてはつい思い出してしまいますが、ここの「オレンジロード」はその名の通り、国東半島一帯で生産されるミカンを円滑に出荷するため整備されました。

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右奥へ向かう道路が「オレンジロード」(2018年12月、恵 知仁撮影)。

 この「おれんじくん交差点」には、「オレンジロード・手野」という副名称的な表記がありますが、「手野」はこの交差点がある地域の名称です。

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「おれんじくん交差点」の場所(国土地理院の地図を加工)。

 このほか国東市内には、「なかよし(武蔵東小学校)」「よつかどくん(むさし・古市)」「みなと(武蔵港前)」という交差点も存在します。

 国東市によると、「平成の大合併」で同市になる前の旧武蔵町が2001(平成13)年ごろ、県道55号の町内にある交差点について、近隣の小中学校に名前を募集。その結果とのこと。この地域では信号機が少なく、学校で渡り方の授業も行われるといい、その一環で交差点に名前をつけてみよう、となったそうです。

「おれんじくん交差点」は「オレンジロード」と交わること、「よつかどくん」はそこが「古市の四つ角」と呼ばれていたことが由来といいます。

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大分名物のひとつ「からあげ」。奥は砂ずりのそれ(2018年12月、恵 知仁撮影)。

 さて、大分県内をクルマで走った今回の取材では、国東市内をはじめ各所で「からあげ専門店」を見かけたのも印象に残っています。何店かで少しずつ購入したところ、それぞれまた違う味わいが。大分は「からあげ食べ歩きツアー」も楽しそうです。

名前に気を緩めてはダメ、な交差点

 大分市中心部付近には、「かんたん」という交差点が存在します、が、名前を鵜呑みにしてはいけない場所だったりします。

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JR日豊本線の西大分駅近くにある「かんたん」交差点(2018年12月、恵 知仁撮影)。

 一般社団法人 日本損害保険協会の資料によると「かんたん交差点」は、2012(平成24)年の大分県内における交通事故多発交差点のワースト1。2014(平成26)年はワースト2です。

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五差路のやや複雑な構造になっている「かんたん交差点」。付近には「かんたんバス停」もある(2018年12月、恵 知仁撮影)。

 同資料では、国道10号と大分県道696号高崎大分線、市道が出会う「かんたん交差点」は、「国道10号に通じる一方通行の市道が接続しているため五差路となっている。県道高崎大分線は、大分市郊外から別府市内方面への通勤車両の抜け道となっており、朝夕の通勤時間帯の交通量が多い」という状況があり、「人身傷害の度合いが軽微な事故が多い」とのこと。

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国道10号と県道高崎大分線のほか、細い市道も合流する「かんたん交差点」(国土地理院の地図を加工)。

「かんたん」は、「蓮の花」の意味です(漢字表記は画像参照)。

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「かんたん交差点」にかかる祓川の橋の名前は「かんたん橋」(2018年12月、恵 知仁撮影)。

 大分市観光協会によると、この付近から別府湾を眺めると「蓮の花」のように見えることから別府湾を「かんたん湾」とも呼ぶこと、この付近は現在の「生石(いくし)」という名称とは別に、昔から「かんたん」とも呼ばれている、という背景があるといいます。

大分からの帰りも「かんたん」

 この「かんたん交差点」のすぐ近くに、神戸行きのフェリーさんふらわあが発着する西大分港フェリーターミナルがあります。大分取材の帰路は、この船旅です。

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西大分港フェリーターミナルは、JR大分駅からバス10分程度、JR西大分駅から徒歩10分程度と利便性が高い(2018年12月、恵 知仁撮影)。

 乗船し、予約した部屋へ荷物を置くと、なんだかもう、ホテルにチェックインしたような感じで、身体的にも、精神的にも楽。開放されます。自分のクルマでドライブを満喫してから乗船する場合も、クルマごと乗船できるので楽ちん。フェリーターミナル自体も、国道10号からすぐ近くにあり便利ですし。

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「さんふらわあ ぱーる」のデラックスルーム。奥に専用のバルコニーまであり、リゾートホテルのよう(2018年12月、恵 知仁撮影)。
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「さんふらわあ」の展望大浴場。船内には浴室を備える部屋や、24時間無料で使えるシャワー室もある(画像:フェリーさんふらわあ)。

 19時15分に出港したのち、食べて、入浴し、ゴロゴロしていれば、朝6時35分には神戸に到着(金・土出発は19時30分発、7時55分着)。移動中なのに、まるで家や宿泊施設のように楽でかんたんなのは船旅の魅力でしょう。疲れている帰路、特にそれは大きいです。

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神戸行き「さんふらわあ ぱーる」から眺める来島海峡大橋。3連のつり橋で、全長は約4.1km(2018年12月、恵 知仁撮影)。

 そうやってノンビリ過ごしつつ、「旅」を楽しめるのも船のいいところ。月明かりに浮かび上がった「しまなみ海道」の来島海峡大橋が、窓の外に現れ、過ぎ去っていきます。

●「フェリーさんふらわあ」ウェブサイト
https://www.ferry-sunflower.co.jp/


【了】

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Writer: 恵 知仁(乗りものライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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