現存唯一の最強戦闘機「疾風」“ウワサ話”はガセだった! 文化財としての状態調査に密着 “新発見”も続々!? 読み込み中... 拡大画像 「疾風」の状態調査は、知覧特攻平和会館の通常開館時に行われており、たまたまその期間中に訪ねた来館者はエンジンカウルが外れた珍しい状態を見学できた(吉川和篤撮影)。 拡大画像 油圧配管の漏れの処置のために外された操縦席。このお尻の下に落下傘を敷くためにバケット型となった座席もオリジナルである。また座席下にはアメリカで取り付けたと思われる書類か地図を入れるホルダーも新たに見つかった(吉川和篤撮影)。 拡大画像 座席を外したお陰で点検作業口から見通しが良くなった操縦席や計器板の珍しい写真。座席があった位置の後方に見える縦2本のフレームは、本来はここに在った13mm防弾鋼板の設置用である(吉川和篤撮影)。 拡大画像 左側の点検作業口から後方を見たセミモノコック構造の胴体後部。内部には張りめぐらされた方向舵と昇降舵の操作用ワイヤーが見える(吉川和篤撮影)。 拡大画像 油圧系統の動作確認で開かれた機首のカウルフラップ(吉川和篤撮影)。 拡大画像 油圧系統の動作確認で完全に下ろされた右主翼のファウラー式蝶型フラップ(空戦フラップ)。肉抜き穴が空いたフラップ収容部とガイドレールも見え(吉川和篤撮影)。 拡大画像 固まった油が溶けて徐々に動く様になった慣性始動機(エナーシャ)のハンドルをゆっくり回して内部の状態が正常か確認している、航空機研究家の中村泰三氏(吉川和篤撮影)。 拡大画像 状態調査の最終日、全ての作業を終えて現状復帰した四式戦「疾風」。この後にプロペラの安全カバーを外して、次回の調査までこの状態で展示されている(吉川和篤撮影)。 拡大画像 同じく状態調査の終了後に左斜め後方から撮影された「疾風」。胴体左側の点検作業口のパネルは、赤い日の丸の中に位置している(吉川和篤撮影)。 拡大画像 2022年3月に刊行された「陸軍四式戦闘機「疾風(1446号機)」保存状態調査報告書I」(全108ページ/1500円)。この冊子は、電話かFAXで問い合せの上、送料と振込手数料を加えて購入可能である。詳しくは「https://chiran-tokkou.jp/books.html」まで。 拡大画像 状態調査の初日、機首カウルの点検パネルが外されてエンジンが剥き出しになった、知覧特攻平和会館の四式戦闘機一型(キ84-I甲)「疾風」(吉川和篤撮影)。 拡大画像 上から見た「疾風」の空冷星型複列18気筒のハ45型エンジン(2000馬力)。後方には黄色く塗られた潤滑油タンクが見える(吉川和篤撮影)。 拡大画像 計器の半分程は飛行のためアメリカ製に替えられていたが、その他はオリジナルを保っていた。また操縦桿には新たに発見された無線機用のボタン部分が仮付けされている(吉川和篤撮影)。 この画像の記事を読む