東京都心に「巨大クルーズ船」再び! 老舗客船ターミナルが“解体からわずか3年”でまさかの再開 そのワケは?
東京港・晴海埠頭の晴海客船ターミナルが復活。クルーズ船が入るのは5年ぶりで、商船三井クルーズの「三井オーシャンフジ」がリニューアル後の第1船となりました。
「三井オーシャンフジ」が第1船として入港
東京港・晴海埠頭でクルーズ船を見られる日が戻ってきました。晴海客船ターミナルにクルーズ船が入るのは5年ぶり。リニューアル後の第1船となったのは商船三井クルーズのクルーズ船「MITSUI OCEAN FUJI(三井オーシャンフジ)」(3万2477総トン)で、2025年8月7日朝に青森港から到着しました。当日は入港歓迎セレモニーが行われ、サイモン・ダニエル・ウエストォル船長から東京港管理事務所の菊田裕司所長へ記念盾が贈られています。

菊田所長はあいさつで「今後、東京港は東京国際クルーズターミナルと晴海客船ターミナルの2拠点でクルーズ船の受け入れを進めていく」と話しました。
東京港は長い間、晴海埠頭がクルーズ船の発着地でした。特に東京港開港50周年(1991年)を記念して建設された特徴的なデザインの旧ターミナルビルは、イベント会場としても数多く活用されたこともあり、約30年にわたってベイエリアのランドマークとして親しまれてきました。
しかし、世界最大級の超大型クルーズ船に対応した東京国際クルーズターミナルが新たな東京港の玄関口としてお台場・青海に整備されたうえ、建物自体の老朽化も進行していたことから、多くの人に惜しまれつつ2022年2月に閉館し解体されました。
今回、「三井オーシャンフジ」を出迎えた新しいターミナル施設は旧ターミナルビルの跡地に作られました。展望台やホール、レストランなどの施設が置かれていた旧ターミナルと違い、外航クルーズ船に対応したCIQ(税関、出入国管理、検疫所)機能は持つものの、平屋建てのコンパクトなものになっています。
ちなみに旧ターミナル時代に最後に寄港したのは商船三井クルーズの「にっぽん丸」(2万2472総トン)で、これは2020年2月のことでした。晴海客船ターミナルの休止と再開がどちらも商船三井の船となったわけです。
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