「米陸軍史上初」でもウクライナでの戦場で定番“ドローン”対策戦術 実証実験を実施
アメリカ陸軍は2025年8月11日、同軍初となるドローンよるドローン撃墜実験成功の映像を公開しました。
意外なことにアメリカ陸軍としては初の実験
アメリカ陸軍は2025年8月11日、同軍として初めてとなる「ドローンによるドローン撃墜実験」の成功映像を公開しました。

この実験はアラバマ州フォート・ラッカーで、第173空挺旅団「スカイソルジャーズ」によって実施されました。使用されたのは、一人称視点(FPV)のドローン「スカイレイダー」で、対人地雷のクレイモアを装備した状態で行われました。
実験は、アメリカ陸軍の無人航空機システム(UAS)サミットに先立って実施されたものです。2022年2月から続くロシアとウクライナの戦争では、ドローンが有効な攻撃手段として多用されており、それに対する撃墜手段の研究も進められています。撃墜手段には、妨害電波や機関砲、機関銃に加え、ドローンに別の自爆型ドローンを体当たりさせる方法も頻繁に用いられています。
公開された映像では、クレイモアが爆発した直後、迎撃用のドローンは一時的に安定性を失い通信も途絶しましたが、数秒後に復旧し、ターゲットに対して有効打を与えたことが確認されました。
アメリカではこれまでも、ウクライナでの戦訓を踏まえたドローン関連の実験が複数回行われており、今回の実験もその一環です。2025年中には、ドイツの訓練場でもドローンによる弾薬投下実験が実施されています。
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