「デカい! 高い!!」現存唯一「日本戦艦の砲塔」を実見 このたび現存が確認された部品も 読み込み中... 拡大画像 左後方から見た戦艦「陸奥」の砲塔。右下の乗用車と比較してその大きさがわかる。円筒形の基部に砲塔上部が乗った構造で、側面の階段と垂直ラッタル(はしご)で上部の内側に昇った(吉川和篤撮影)。 拡大画像 砲塔上部の内部で見学した右側主砲(右砲)の周囲には砲底まで抜けた穴が見え、戦後に破壊される前は砲員の落下を防ぐための安全柵が設けられていた(吉川和篤撮影)。 拡大画像 砲塔基部の左側にある扉から入ると底部とコンクリート製の円形土台の間に空間があり、見学者は左に見える脚立から内部に上がった(吉川和篤撮影)。 拡大画像 戦後作成の線画だが、大改装後に搭載された最前部の1番砲塔の形状がわかる構造図。また露出した砲塔だけではなく、船体に隠れる円筒形の砲塔基部(バーベット)は敵の砲弾や誘爆対策から分厚い装甲で覆われている(小高正稔氏提供)。 拡大画像 砲塔基部の底からひとつ上の階層に上がると、揚弾薬筒(右側)を取り囲む様に隔壁で仕切られた円形の足場があり、レバー類やボンベ、ギアなどが見える(吉川和篤撮影)。 拡大画像 揚弾薬筒の側面にはコンテナ穴が空いており、おそらくこれは砲撃用の装薬(発射薬)の揚弾機と思われる。三年式40cm砲の装填には砲弾1発に対して装薬4個が用いられた(吉川和篤撮影)。 拡大画像 砲塔基部の円形足場の壁面には、多数の細長いボンベも見られた。砲の駐退推進には水圧と圧縮空気が使用されており、おそらくその圧縮空気が入っていたと思われる(吉川和篤撮影)。 拡大画像 見学した階層から天井を見上げると、垂直ラッタルに繋がった次の階層とその先に砲塔上部の天井部分が見えたが、時間切れで今回の見学はここまでとなった(吉川和篤撮影)。 拡大画像 砲塔上部に入って砲尾から見た左側主砲(左砲)の45口径三年式40cm砲。左開きの尾栓は失われているが、駐退器などの多くのパーツは残っている(吉川和篤撮影)。 拡大画像 今回の調査では、左右の砲身の間に仕切られた幅の狭い部屋の奥に中央旋回手と中央照尺手用の2つの円形座席が見つかった(もりもと氏撮影)。 拡大画像 一般の見学では見られない、対潜水艦用の爆雷投下装置である54式対潜発射機(ヘッジホッグ)や、奥の4連装対潜用ロケット発射装置の71式ボフォース・ロケットランチャーなども特別な許可を得て見学した(吉川和篤撮影)。 拡大画像 連装砲身を江田島湾へ向けて立つ戦艦「陸奥」の旧4番砲塔。手前に見えるのは駆逐艦「梨」に搭載されていた、九二式4連装魚雷発射管(吉川和篤撮影)。 拡大画像 砲塔基部の左側に設けられた小型の扉。ここから入って砲塔基部の底面に上がった。右側の階段脇には見学者が被ったヘルメットが見える(吉川和篤撮影)。 拡大画像 「陸奥」砲塔の周囲には、教育用に戦中や戦後の火砲や攻撃展示の兵器が展示されていた。写真は戦後の護衛艦に搭載された旧式のMk.33 3インチ連装砲塔で、かつては訓練用に中に乗って操作が可能であった(吉川和篤撮影)。 この画像の記事を読む