砲塔は無人!“巨大タイヤ式自走砲”のキャタピラタイプが登場 米陸軍も老朽化した車両の後継候補に!?

欧州の防衛企業であるKNDSは2025年10月14日、装軌(キャタピラ)砲システム版の「RCH 155」155mm自走りゅう弾砲システムを発表しました。

ベース車両は装輪式と同じく「ボクサー」

 欧州の防衛企業であるKNDSは、2025年10月14日、装軌(キャタピラ)式プラットフォームを採用した「RCH 155」155mm自走りゅう弾砲システムの動画を、公式YouTubeチャンネルで公開しました。

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公開された装軌型RCH 155(画像:KNDS)

 この車両は、すでに公開されている「ボクサー装輪装甲車」をベースとしたRCH 155の派生型にあたり、車体には2022年6月に発表された「ボクサー装軌型」が採用されています。

 砲システムは装輪型と同様、155mm榴弾砲を搭載した無人砲塔モジュールを備え、乗員は運転手と車長の2名。射撃操作は運転席から遠隔で行うことが可能で、発射速度は毎分8発とされています。

 最高速度は時速70kmで、射程は弾薬の種類により異なります。標準砲弾では最大30km、精密誘導弾「VULCANO(ヴォルカノ)」を使用した場合、最大およそ100kmの射撃が可能です。

 RCH 155の装輪型は、すでにドイツでの導入が決定しているほか、ウクライナではすでに運用されていると報じられています。さらに、イギリスでは2030年までに72両の納入が予定されています。

 また、今回発表された装軌型RCH 155については、アメリカ陸軍がM109「パラディン」自走りゅう弾砲の後継候補として検討しているとの報道もあります。なお、M109の原型は1950年代に開発されたものであり、以前からたびたび後継車両の検討が進められてきました。

【画像】装輪式だと砲塔デカ!? これが、「RCH 155」自走りゅう弾砲です

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