超電導リニア世界記録 鉄道先進国フランスの反論

超電導リニアは列車ではない

 フランス国鉄がそのサイトに掲載した「リニアモーターカーとTGV、7つの違い」について、その主旨を簡単にまとめると次のような内容です。

(1)リニアモーターカーは列車ではない
列車は鉄のレールと鉄車輪で走るものと定義すると、磁気で浮上して走る超電導リニアは陸上輸送システムではあるが、列車ではない。

(2)リニアモーターカーはもっと速くできる
603km/hというが、リニアは研究によれば最高速度2900km/hも可能で、パリ~モスクワ間を1時間で結べる。

(3)リニアモーターカーは他路線に直通できない
TGVは専用線も在来線も走行可能で便利に直通できるが、専用の線路が必要な超電導リニアはそれができない。

(4)コストに大きな差がある
TGVのほうが安い。

(5)コンクリートの道に分岐を設ける難しさ
「駅で列車を停車させ、ほかの列車を先に行かせるにはどうしたらいいんだい?」

(6)安全性は?
TGVは300km/h走行で列車間の距離が15kmだが、600km/hならその倍、30kmもの「車間距離」が必要になってしまう。

(7)遅い開業
東京~名古屋間の開業は2027年、大阪までは2045年。

 以上がフランス国鉄のサイトに掲載された「7つの違い」の概略です。ただ、超電導リニアで列車の進行方向を分岐させることは可能ですし、リニア中央新幹線の途中駅はすべて追い越し可能な形で建設される計画になっています。

【了】

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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コメント

8件のコメント

  1. フランスはヤッカミ記事を載せる?技術大国のプライドが許さん!

  2. 素晴らしい乗り物が実現することになります。JARは、頑張っていますね。

  3. 私もリニア新幹線とTGVを比べるのは無理があると思います。世界の高速鉄道の主流がリニアモーターカーになるまではリニア新幹線は比較対象にするべきではないと思います。今のところじゃ、普通の新幹線じゃ勝ち目がないからリニアに逃げた感じ。
    現在の新幹線路線があと40年間リニア新幹線に置き換えられることはないと思いますので一般の新幹線の高速化に力を入れていただきたい。

  4. まったくづランス人は恥知らずだ。数学の世界でこんなことがある。20世紀数論界のゴッドファーザーといわれるフランス人数学者アンドレ・ヴェイユが谷山の仮説をヨーロッパに紹介し、数論界にデビューさせるプロセスのなかで、あたかもヴェイユ自身がかかわっているかのごとくあつかい、そのために、この仮説を「谷山=志村=ヴェイユ予想」、あるいは「谷山=ヴェイユ予想」、まれに「ヴェイユ予想」と呼ばれるようになっていった。このことに関しては他の外国人数学者からも恥知らずだと批判されている。純粋に日本人数学者谷山の仮説である。ヴェイユなんてまったく関係ない。

  5. そのまえにTGVの線路問題わ?車でも立ち往生すれば軽く脱線。安全を軽視するのわフランスの
    得意技ですね。

  6. TGVに乗ったことある人なら、新幹線との乗り心地の違い、分かると思います。
    TGVの車両の中央で座席の向きが反対になり、集団お見合いになったのにはまいりました。
    幸い進行方向だったので良かったですが逆だったら、乗り物酔いしていただろうにと思い出します。
    車内も狭い印象で、設備も新幹線の洗練されたものとは違います。
    記録では570kmはすごいですが、それがどうなの?って感じ。
    リニアが別分野としても、TGVと新幹線、特にのぞみと比べたら、レベルの違いは歴然としていますよ。

  7. 日本のリニア新幹線は、当事者の社長が採算の見込み薄の発言がある。
    実際に86%トンネル、採算、日本の狭い国巨額の資金、税金投入でつくる必要性を感じない、旅情が無い。誰が必要としているのか疑問!

  8. TGVと汽車やディーゼル車が違うと言って、汽車やディーゼル車を高速鉄道にしている国がまだあるのか?

    無論、日本もリニアに甘んじていないで、低価格化とハイパールーフの研究に移っていただきたい。

    それにしても「厳密にいうと」の件、面白かった。