デフレの荒波を「船の魅力」で脱出 最新クルーズ船、その実力とは

アメリカのロイヤル・カリビアン・クルーズが、疑似スカイダイビングやロボットバーテンダーといった様々な新機軸を搭載した新型のクルーズ客船を相次いで登場させました。そこにはどんな背景があるのでしょうか。クルーズ界の問題、また現在の世界経済がそこに見えてきます。

バーテンダーはロボット、船内でスカイダイビング

「船上でスカイダイビング?」――どこまで行くのかクルーズ客船!と言いたくなるような新機軸を打ち出し続けているアメリカのロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)が、また驚くようなコンセプトの客船を登場させました。

 2014年11月に登場した「クアンタム・オブ・ザ・シーズ」、そして今年4月に登場した「アンセム・オブ・ザ・シーズ」(16万7800総トン、乗客定員4180人、全長348m、乗組員定員1500人、2隻同型船)がそれです。

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(左上)「クアンタム・オブ・ザ・シーズ」(右上)展望カプセル「ノーススター」(左下)船内で疑似スカイダイビング(右下)ロボットバーテンダーの「バイオニックバー」(画像提供:ロイヤル・カリビアン・クルーズ)

 これらの船にはなんと、海上90mの高さから海や本船を眺めることができるアーム型の展望カプセル「ノーススター」、スカイダイビングを疑似体験できるシミュレーター「リップコード・アイフライ」、ローラースケートやバンパーカートが楽しめる洋上最大のインドアスポーツゾーン「シープレックス」、ロボットバーテンダーがカクテルを作ってくれる「バイオニックバー」といった面白施設が用意されており、しかもレストラン予約、清算など船内サービスは全てITでこなします。

 クルーズ客船はかつて「動く豪華ホテル」との異名を与えられましたが、RCLはさらにボイジャーシリーズで船内に町を作るかのような「動くリゾートタウン」へ、そして世界最大22万トンのオアシスクラスでは、アイススケートショウが楽しめるリンク、メリーゴーラウンドや本物の樹木を置いたセントラルパークを登場させ、加えて大掛かりなウォーターエンターテインメントを持ち込むなど、クルーズ船を「テーマパーク」へと変えてきました。そうしたなかいま、RCLが満を持して建造したのが「クアンタム」(量子)「アンセム」(賛美歌)と命名された、この2隻の最新技術を駆使した「未来社会先取り」型クルーズ客船です。

「クアンタム」は今年6月から、上海を発って日本に度々やって来るクルーズに投入されるため、この未来社会を先取りする客船を、もうすぐ日本で見ることができます。

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