カンガルーとの衝突回避システム開発へ ボルボ
自動車メーカーのボルボはオーストラリアで、クルマとカンガルーの衝突を防ぐ技術のテストを開始しました。
オーストラリアで毎年2万件の事故
自動車メーカーのボルボは2015年11月4日(水)、オーストラリアにおいて、クルマとカンガルーの衝突を避ける技術のテストを開始したと発表しました。
この技術は、レーダーとカメラでカンガルーを検知し、衝突の危険があると判断された場合に自動でブレーキを作動させるというもの。同社では、カンガルーを対象としたクルマの衝突回避システムは“世界初”といいます。
カンガルーは非常に行動を予測しにくい動物です。そのため同社の技術チームは、オーストラリアのキャンベラ近郊にある自然保護区において、野生カンガルーが道路沿いで取る行動を観察。そこで得られたデータがシステムの開発に活かされるそうで、「カンガルー検知技術の研究は、2020年までにボルボに乗車中の死者、重傷者をゼロにするという目標の実現に向けた最新の重点研究のひとつ」(同社)としています。
オーストラリア自動車ロードサービス(NRMA)によると、毎年2万件以上のクルマとカンガルーの衝突事故が発生。死者や重傷者も多く出ているほか、自動車保険の請求額は7500万豪ドルを超えるなど大きな問題となっています。
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