パスポート査証欄、背景が『冨嶽三十六景』に “偽変造対策にも有益”
パスポートの査証欄が『冨嶽三十六景』のデザインに変更されます。
2019年度中の導入を目指す
外務省は2016年5月18日(水)、パスポートの査証欄(入国、出国スタンプを押すページ)について、基本デザインを葛飾北斎の『冨嶽三十六景』に変更すると発表しました。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを念頭に、2019年度中の導入を目指すとしています。
新しい査証欄は見開きごとに『冨嶽三十六景』の各作品が採用され、全ページのデザインが異なる仕様になります。なお、表紙は現在と同様です。
現在の査証欄は「桜」の図柄が使用されています。今回の変更は「『日本的なデザイン』をコンセプトに検討を行い、そのうち『冨嶽三十六景』は世界的にも広く知られ、富士山をメインモチーフとし、まさに日本を代表する浮世絵であることから採用」したといいます。
新しいデザインは元マラソン選手の有森裕子さんや、俳優の関口知宏さんなど、外務省「次期旅券冊子デザイン選定準備会合」のメンバー5人によって選定されました。同省は「各ページを異なるデザインとすることは偽変造対策にも有益」としています。
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