〈PR〉伝説の6輪ホイール、どう動く? アシェット『ティレルP34をつくる』創刊
かつてのF1は、自動車技術の実験場という性格の色濃いものでした。その最たるもののひとつが、いまなお語り継がれるティレルの6輪ホイールマシンでしょう。その精巧なギミックモデルを作るマガジンが創刊されました。
「たいれる」も再現
アシェット・コレクションズ・ジャパンは『ティレルP34をつくる』を創刊、2018年1月24日(水)より全国書店で販売開始しました。毎号ついてくるパーツで、かつてF1で活躍したチーム「ティレル」の、1976(昭和51)年および1977(昭和52)年シーズンを戦ったモデル「P34」を組み立てるというパートワークマガジンです。
自動車に関する技術がまだまだ発展途上だった1970年代当時、F1に参戦する各チームは実に様々なアイデアをマシン作りに投入しました。「ティレルP34」という6輪車もそうした試行錯誤のなかから生まれたもので、知る人ぞ知る6輪ホイールのF1マシンです。当時のF1マシンがみなこうだったのかというとまったくそのようなことはなく、半世紀以上にわたるF1の歴史のなかでも、実戦に投入された唯一無二の6輪車です。
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その狙いは、フロントタイヤのサイズダウンにあるといいます。F1はオープンホイール、すなわちタイヤが覆われていないむき出し状態で装着されていることがスタイルとして規定されていますが、このむき出しのタイヤというのは高速走行中、大きな空気抵抗を発生させます。そこで、フロントタイヤをノーズ部分の陰に収まるサイズにすることで空気抵抗の軽減を図り、小さくなったことで減少するグリップ力と、それにともなう回頭性能やブレーキ性能の低減といったデメリットを4輪にすることで補おうとした結果、あの独特の6輪スタイルが完成したというわけです。デザイナーは、ティレルチーム最初のオリジナルマシンであるティレル001から設計を一手に引き受けていた、デレック・ガードナーです。
P34は、デビュー4戦目で初優勝。その後も表彰台や入賞を重ね、1976年シーズンのティレルはコンストラクターズタイトル(チーム成績)3位を記録しました。しかし翌年の1977年シーズンは精彩を欠き、この年をもってティレルはP34の使用を終了します。同時にガードナーもチームを離脱。1978(昭和53)年に投入されたティレル008は、オーソドックスな4輪スタイルでした。その後F1において「車輪は4つまで」と規定されたのは、1983(昭和58)年のことです。
『ティレルP34をつくる』は、そのデビューイヤーである1976年10月22日から24日にかけ開催された「F1世界選手権イン・ジャパン」にて、のちにフェラーリでワールドチャンピオンとなるジョディー・シェクターがドライブした、雨の決勝レース時のセッティングを再現しています。1/8スケールで全長は約51cm、内部のメカニズムやエンジンにいたるまで精密にモデリングし、様々な素材でリアルな質感も再現しているといいます。
あの、曲がるときにどう動くかよくわからないフロントの4輪も、ステアリングと連動して動かすことが可能とのこと。ほか、エキゾーストノート(排気音)が再生されたり、テールライトが点灯したりと、ギミックがちりばめられています。
マガジン本体はティレルP34に関するコンテンツのほか、F1の技術などを解説。定期購読申込者には、ティレルP34 #4 パトリック・デパイユ1/43スケールモデルや特製銘板、ディスプレイボード、オリジナル記念プレートをもれなく付与するとのこと。また、4号以降毎号200円(税込)追加でプレミアム定期購読を申し込むと、最終号と同時にオリジナルディスプレイケースが届きます。
創刊号は176円(税別)、2号以降は1666円(税別)で、全国の書店や商品ウェブサイトにて発売中です。
【了】