ホームの目の前が海! 「18きっぷ」の千綿駅へ、実際に行ってみた JR九州大村線〈PR〉
ホームのベンチに腰掛けると、目の前は海――。そんな駅のひとつで、「青春18きっぷ」ポスターにもなった、長崎県にある大村線の千綿駅を訪問。そこから見える大村湾の「琴湖」という別名のように、穏やかな時間が流れていました。
おトクでした
ホームのベンチに腰掛ける。海が静かだ。
白い波頭が、まったくもってはじけない、地図上でも、実際に見ても、湖のような大村湾の情景。ボンヤリと過ごす午後。
長崎県彼杵(そのき)町にある、JR九州 大村線の千綿(ちわた)駅。目の前に海が広がるこの駅は、旅情をかき立てるよう制作されている(ように思える)「『青春18きっぷ』のポスター」にもなった。
列車のほか、クルマで立ち寄る人たちも少なくない。
ホームからの絶景を目のあたりにした彼らから、感嘆詞がいろいろ聞こえてくる。
「或る列車(あるれっしゃ)」が現れた。「なんかスゴイの来た! 金ピカ!」といった声が聞こえてくる。「鉄道」っていいな、そう思うちょっと特別な瞬間。
中学生ぐらいの子どもたちが、休日に仲間でお出かけだろうか、ベンチに荷物を置いて、あちらこちらでおしゃべりしながら、列車を待っている。「鉄道」っていいな、そう思う何気ない瞬間。
傾いた日射しが、水面(みなも)にキラキラ光る。波の音は、かすかにも聞こえない。
「まもなく列車がまいります」
そんな放送とともに、タタンタタンという、惰性で走るディーゼルカーの音が近づいて来た。
「プシュー」とドアが開き、また、「プシュー」と閉まる。
静かになったホームで、缶ビールのプルタブを小気味良く開ける。
羽田空港から2時間で長崎空港、連絡バス15分で大村駅、列車15分でたどり着いた、この千綿駅。時間以上に、遠くへ来た気がする。
今夜は、本場のちゃんぽんにしようか、それとも海鮮にしようか――。「【Webエース】期間限定でおトク!航空機で行く九州3日間★JR九州片道きっぷ付★」という安いツアーがあったので、予算に余裕がある。
東京(羽田)~福岡・長崎間の飛行機往復と、福岡市街か長崎市街、ハウステンボスで選べる朝食付き2泊のホテル、博多~長崎・ハウステンボス間(片道)のJR乗車券と自由席特急券が込みで2万8800円から、という価格だ(2名1室、大人1名分)。
「まもなく列車がまいります」
いや、今夜はちゃんぽんにしておいて、明日泊まる福岡でもつ鍋に使うのもありか……いや、水炊きも……。宿のある長崎駅行きの列車に揺られながら、そんな“旅の醍醐味”を楽しんだ。
●【Webエース】期間限定でおトク!航空機で行く九州3日間
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【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。